陸上の日本選手権・室内競技が大阪で開催され、広島・福山市の “スーパー中学生” がU16の部門で優勝。すでにことしの「世界陸上」参加標準記録を突破している広島市出身のハードラー・高山峻野 も優勝しました。

4日の陸上日本選手権・室内競技のU16 女子60m予選に神辺西中学1年の 三好美羽 が登場し、会場の視線を釘付けにします。

女子100メートルの県中学生記録を持つ三好は、スタートから飛び出し、その差をみるみる広げてゴール。大会記録まであと0.02秒のタイムを出します。(60m記録 7秒56 [大会記録 7秒54])

そして、迎えた決勝レース。5レーンの三好は、「スタートの反応が遅くなった」と振り返りますが、あっという間に飛び出し、トップでゴール。(60m記録 7秒59)

まだ13歳の “スーパー中学生” が、ことし最初の大会で日本一に輝きました。

U16 女子60m 優勝 神辺西中 三好美羽 選手(13)

「大会記録を出すつもりで決勝に挑んだので、ちょっと残念なところがありました」

― ことしの目標は?
「後半を徐々に強くして(100m)11秒8くらいを出して、去年、全中でA決勝に残れなかったので、A決勝に出て優勝したい」

また、U18 女子60mの決勝に残った古田中学3年生・松本真奈。中学生として最後のレースは高校生たちと走り、惜しくも4位。ことしのインターハイでのリベンジを誓います。

U18 女子60m 4位 古田中 松本真奈 選手(15)

「高校ではインターハイと国体とこの大会の出場を目標に、中学校で経験したことを生かして、大きい大会に出たい」

男子60mハードル決勝では、広島市出身・高山峻野 が、貫禄を見せつけます。

すでに世界陸上の参加標準記録を突破している高山は、練習の延長で参加したというコンディションでも、ほかの選手を寄せ付けないハードリングで優勝。3度目の世界陸上出場へ期待が高まる走りを披露しました。

男子60mハードル 優勝 ゼンリン 髙山峻野 選手

「足がもつれて思ったような動きはできなかったけど、いい刺激が入ったので、これからハードルの練習が始まるので、そこに生かしたい」