【中国新聞】
2023/03/21
広島県の福山市教委が進める小規模校などの再編計画を巡り、対象となっていた山野小(同市山野町)で20日、最後の卒業式があった。6年生1人が臨み、在校生1人と保護者、地域住民、元教員たち計54人が門出を祝った。同小は本年度で150年の歴史に幕を下ろす。
卒業を迎えたのは、籏根虹斗(にと)さん(12)。山口幸造校長は「劇や太鼓演奏を最後まで一生懸命やりきった。最後の卒業生として心からお祝いする」とねぎらった。
籏根さんは答辞で、自然に囲まれた同小での6年を振り返った。うち、4年間は1人学級。「他学年の児童や住民に支えられた。芋掘りや茶摘みなどたくさんの思い出ができた」と感謝。「生徒がたくさんいる中学に入っても山野小での日々を忘れない」と誓った。式後は、来場者がつくった花道を通り抜けた。
© 株式会社中国新聞社