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【日本農業新聞】酪農家の85%が赤字 離農検討は6割 中酪調査/2023年3月18日

【日本農業新聞】

2023年3月18日

中央酪農会議は17日、酪農家の85%が赤字経営で、58%が離農を検討しているとの調査結果を発表した。赤字経営の約4割は毎月の赤字額が100万円以上に上る。経営の継続に向けた対策では、高騰する飼料価格の抑制や、生乳・子牛の販売価格の上昇を訴える声が多かった。

同会議は今月2~13日に、酪農家157人にアンケートした。

過去1カ月間の経営状況を聞いたところ、133人が赤字と回答した。うち、赤字の金額が毎月100万円以上と回答した人は44%。赤字額が最高の経営では同2000万円に上る。借入金は135人があるとし、うち、累計額で1000万円以上が67%を占めた。

離農を考えることが「よくある」は25%、「たまにある」は33%で6割近くが離農を検討している。

経営継続に必要なことでは「飼料価格の抑制」(92%)が最多で、「生乳販売価格の上昇」(89%)、「子牛販売価格の上昇」(78%)、「燃料費・光熱費の抑制」(66%)と続いた。

同会議は昨年6月にも酪農家197人に直近1カ月の経営状況を聞いたが、その際は66%が赤字だった。同じ回答者への継続調査ではないため単純比較はできないが、赤字の割合は上昇しており、飼料高騰の長期化などの苦境が反映されているとみられる。

全国の酪農家の戸数は23年1月時点で1万1113戸。前年同月より809戸(7%)減り、例年以上の減少幅となっている。


 

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