【kufu】
2023年03月18日
こんにちは、八百屋歴10年のくふうLive!ライター、青髪のテツです。
気温も高くなってきて、だいぶ春めいてきました。
春といえば、春キャベツ、新たまねぎ、新じゃがいも、菜の花、タラの芽などさまざまな野菜がありますが、やはり「生のたけのこ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
たけのこは水煮が出回っているので、年中食べることができますが、生のたけのこの旬は4〜5月と短く、この時期しか食べることができません。
今回は私がよくやっている、「たけのこのアク抜きの方法」を紹介していきます。
生たけのこが売れない理由:「アク抜きよくわからない」
春にたけのこご飯、土佐煮、バター焼き、天ぷらなど、たけのこが食卓に並ぶだけで春の訪れを感じることができますよね。
しかし!私がスーパーで働いていると、旬の生たけのこはそこまで多くは売れてくれません(泣)。
今が旬にも関わらず、あえて「たけのこの水煮」を購入された、仲の良いお客様にその理由を聞いてみたところ「アク抜きの方法がよくわからない」とのこと。
その場でお伝えしたのですが、もっと多くの方にたけのこのアク抜きの方法を知ってもらって、もっと売れるようになったらいいなと常々思っていました。
たけのこはなぜアク抜きが必要なの??
たけのこは、えぐみ成分である「シュウ酸」を多く含んでいる野菜です。
シュウ酸は強いえぐみがあるだけでなく、摂りすぎると尿路結石の原因になると言われています。
たけのこは「シュウ酸」の含有量が野菜の中でもトップクラスに高く、しかも掘ったあと時間がたつにつれて、さらにシュウ酸が増えていく性質があります。なので、なるべく買ってすぐにアク抜きをする必要があるんです。
青果部がいつもやる!「たけのこのアク抜き」やり方はコレ
今回は、私がおすすめするたけのこのアク抜きの方法を紹介します。
材料
- たけのこ
- 米ぬか…(たけのこの1割程度の重量)
- 赤とうがらし…(1〜2本)
アク抜きの方法は、たけのこに「米ぬか」と「赤とうがらし」を一緒に入れて茹でます。米ぬかにはシュウ酸を吸着し、赤とうがらしには殺菌作用があると言われています。
米ぬかの代わりに「重曹」で代用することもできますが、重曹の場合、重曹のにおいが残ったり、歯ごたえがなくなってしまう場合があるので、重曹よりも、米ぬかをおすすめします。
手順を説明します。
手順①たけのこをよく洗う
手順②皮付きのまま、先端を斜めに切り落とす
手順③皮に縦に切り込みを入れる
手順④「米ぬか」と「赤とうがらし」を入れた熱湯で茹でる
たけのこが浮かび上がらないように、落し蓋をして、竹串がすっと刺さるまで、中〜弱火で1時間程度茹でる。
手順⑤茹で汁につけたまま完全に冷ます
手順⑥皮をむく
時間がかかり、手間ではありますが、たけのこを美味しくいただけるので、必ず行うようにしましょう。
たけのこをたくさん食べて
今回は「たけのこのアク抜きの方法」を紹介しました。
たけのこはこれからの時期しか食べることができない、春のご馳走です。
たけのこは大好きだけど、下処理の方法がよくわからずに手が出なかった方がいたら、ぜひ今回の方法を使って、これからが旬のたけのこをたくさん食べて頂けたら嬉しいです。