2023年3月31日更新
ふくやま書道美術館 春の所蔵品展「明末ロマン派-王鐸・瑞図・傅山らの熱情」
中国明代の末期、書の世界においては、巨大な紙や絹に草書を一筆で連続して書く表現が流行しました。その新たな書表現を追求した人物に、張瑞図(1570~1641年)や王鐸(1592~1652年)、傳山(1607~1684年)らがあげられます。彼らは後に「明末ロマン派」と称され、書道史上の重要な一群として親しまれてきました。
彼らの作品には大胆で伸びやかな筆線やリズミカルな旋回、みずみずしい墨の様子が見られます。作品を目の前にすると、紙絹の大きさも相まり、その迫力とスケールの大きさは圧巻です。
本展では明末ロマン派と同時代の人々の書画に光を当て、栗原コレクションから約40点を紹介します。作者の気迫や熱意、時流に思いをはせながら、多彩な筆致をご堪能ください。(同展は5月14日(日曜日)まで開催)
張瑞図 《行書般若心経巻》(部分)
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