【lifehacker】
2023.06.27
就職面接で聞かれたら、ヘッドライトに照らされて凍りついたシカのように、パニックになりそうな質問があります。
あなたは、求人情報を何週間も吟味して(大半はこれはダメと除外して)、自分の経歴と今後のキャリアパスにふさわしい、極少数の求人に絞り込み、履歴書に添付する職務経歴書を10回程あれこれ書き直しました。
ようやく、ぜひ働いてみたいと思っている会社の人事部から、脈のありそうな返事がきました。
そして、何をするかよくわからない「自己紹介のための顔合わせ」(実際には予備面接)がはじまって5分と経たないうちに、こう質問されたとしましょう。
「希望する給与額を教えてください」
これは油断ならない場面です。そつなく答え、採用候補に残りながらも、低い給与額を提示して墓穴を掘らないようにしなければなりません。
求職者としては、手抜かりのない答えを用意して、できるだけ高い給与を確保しつつ、そのポジションを争える立場をキープする必要があります。
応募したポジションの適正な年収を調べておく
まずは、面接に向かう少し前に戻ることになりますが、自分が希望しているポジションのマーケットと年収の範囲を調べておかなくてはなりません。
企業側は、応募者がやるべきことをきちんとやっているか、そのポジションの一般的な年収を把握しているかどうかを確認したいと考えています。
人材コンサルティング会社ロバート・ハーフはこう助言しています。
米労働省労働統計局のような信頼できる情報源をあたり、希望業界の年収に関する全米のデータを確認しましょう。
また、ロバート・ハーフが公表している「2022年版給与ガイド」で、希望するポジションの全米平均給与額を調べてください。
希望年収を聞かれた時の最善策5選
情報を入手して武装したら、次は答えを準備する番。キャリア専門家がすすめる最善策を紹介しましょう。
1. すぐに回答しない
面接がはじまったばかりであれば、希望年収を伝える前に、仕事についてもっと詳しい情報が必要だと考えるのは当然です。
もしや、無茶振り?情シスを「駆け込み寺」にしちゃったエピソード #情シスあるある
そこで、こんな風に答えてみてはどうでしょうか。
「ポジションと職務について、もう少し詳しく教えてくださいますか。それを踏まえて、より現実的な希望年収をお伝えできると思います」
ただし留意しておきたいのは、いずれは年収について話し合う必要が出てくるということ。
また、早い段階で年収について率直に話し合っておくと、自分の最低希望額に達しない仕事を排除できるという利点もあります。
2. 希望する年収の範囲を伝える
具体的な数字を1つ提案するより、自分にとって満足のいく給与の範囲を提示しましょう。
目指す年収は、その範囲の下限に近いあたりにしてください。というのも、採用する側は提示された範囲内の低めの額を選ぶことが多いからです。
また、上限と下限の差は5000ドルから1万ドルの間に収めましょう。