元プロ野球巨人軍監督の故・藤田元司さんやタレントの眞鍋かをりさんらも学んだ、愛媛県立西条高校。こちらの科学部(化学分野)で、企業顔負けの研究が行われています。発想は「工場の煙」だとか…!?

■大手企業から高校生に研究依頼が!

西条高校は明治29年、1896年創立の伝統校。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの指定も受けるこの学校の科学部(化学分野)では、現在、約30人が日々、研究を進めています。

中でも注目の研究テーマが「おむつの灰」です。

この灰は、地元・西条市と、おむつを製造した大手家庭用品メーカーの花王、それに京都大学がおととしから進めている実証実験で、使用済みの紙おむつを炭にした後の、いわば“残りかす”

実験は、水分を含んで嵩張(かさば)り、焼却炉の燃焼効率も下げるなど、ゴミである使用済み紙おむつが抱える課題を解決し、環境負荷も減らそうという試みです。

花王などが炭の活用を検討する一方、科学部には残ったおむつ灰の研究依頼が舞い込んだのです。「チームおむつ灰」結成です。