多くの会社で賞与(ボーナス)が支払われる時期。コロナ禍で業績が悪化し、大幅に減額あるいは不支給というケースも少なくないなか、「利益が出ているのに給料が上がらない!!」と嘆く声も……。いったい、その利益はどこへ行ってしまうのでしょうか。そんな素朴な疑問も氷解する書籍『教養としての「会計」入門』の著者・金子智朗さんが解説します。

会社の利益=「あなたの給料」ではない理由

会社の利益が出たら、その後、その利益はどうなるのでしょうか。

この質問に対して、「給料が増える」と答える人が意外にも多いのですが、残念ながら給料は増えません。将来的には、給料を増やす1つの判断材料になるかもしれませんが、少なくとも利益が出たからと言って、それが働いている人の懐に直接入ってくるようにはなっていません。

当期純利益は、まず株主に対する配当に使われます。

利益とは、株主からの出資額を元に生み出された超過財産ですから、それは株主に分配するというのが株主との約束です。

この分配金が配当です。利益とは、言わば株主からの出資額を元に自らのビジネスで運用した結果の運用利回りなのです。