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【.kobe-np】電動キックボード、公務の移動OK 市役所から2km圏内、加西市が実証実験/2023/7/22

【.kobe-np】

2023/7/22

兵庫県加西市は職員が公務の際、電動キックボードで移動する実証実験をしている。市役所(同市北条町横尾)から約2キロ圏内の市健康福祉会館(北条町古坂)やアスティアかさい(北条町北条)などへの移動時に乗車する。市は、観光客への貸し出しや公共交通としての活用を視野に入れ、利便性や有効性を検証する。(敏蔭潤子)

■「操作簡単、駐車の手間が省けた」

改正道交法の施行で最高時速が20キロ以下など一定の要件を満たす電動キックボードの新制度が1日から始まり、16歳以上は運転免許不要で乗れるようになった。市は新しい移動手段としての利用拡大を見込む。

実証実験は6月28日~7月28日に実施。従来通り、原付免許やヘルメット着用が必要な車両2台を導入し、交通ルールを確認するテストに合格した職員が1日に4~5人利用している。市役所から約1キロ離れた病院まで往復した長寿介護課の松本奈緒子さんは「操作は簡単。いつもは車で行っているけれど、キックボードだったので駐車の手間が省けた」と話した。

■駅やバス停から観光地へ移動

本年度から5年間の市地域公共交通計画では、北条鉄道の駅やバス停から観光地に移動する手段として、電動キックボード利用を検討している。また、駅とバス停を結ぶ公共交通としての利用も考えられる。

市は、8月の「加西サイサイまつり」、12月の「ハッピーバルーンクリスマス」など主催する観光イベントでも来場者を対象に試乗会を開き、実用化の可能性を探る。

同市では運転免許不要の電動キックボードのナンバープレート100枚が7月6日、業者から納品された。1日の改正道交法施行には間に合わなかったが、20日現在、市民からの交付申請はない。


 

 

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