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【bloomberg】債券は大幅下落、日銀がYCC政策の運用見直し/2023年7月28日


「日本銀行は28日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)政策の運用の柔軟化を決めた。」
ということなので、今後はこの方向性で進むということになりそうです。
単純に「円安ドル高」→「円高ドル安」となるかは分かりませんが、少なくともこれまで続いた「円安誘導政策」の転換点になると考えます。
「金利高→債券安(国債安)」による金融機関の財務体質に影響が出るのは間違いないと思います。
今後メリットデメリット相対的な資本移動によるバランス調整が始まりますが、「株安・債券安」を埋め合わせるだけの他の「メリット」が起きることを「祈る」だけです。今後起こることはポジティブに「ピンチはチャンス」としてとらえたほうがメンタル的にも良い気がします。
1990年の「総量規制」同様大きな金融政策の転換となり、当然金融、経済、政治は全て繋がっていますので無傷で済むとは到底思えません。(K)


【bloomberg】

2023年7月28日

28日の債券相場は大幅下落。日本銀行が28日の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の運用見直しを決定したことを受けて売りが優勢だ。

日銀、政策金利据え置きを決定-10年物国債利回りの操作柔軟化

  長期国債先物中心限月の9月物は、会合結果を受けていったん147円24銭付近下落。その後、47銭安の147円94銭まで下げ幅を縮める場面があった。現物債市場で新発10年国債利回りは前日比6.5ベーシスポイント(bp)高い0.50%で推移している。

長期国債先物中心限月の日中取引推移

  会合結果を踏まえ、植田和男総裁は午後3時半から記者会見を行う。


日銀がYCC運用を柔軟化、長期金利の指し値オペ水準1%に引き上げ

日本銀行は28日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)政策の運用の柔軟化を決めた。長期金利の上昇の抑制を目的に国債を買い入れる指し値オペの利回り水準を従来の0.5%から1.0%に引き上げる。

YCC運用の見直しは、昨年12月に10年物国債利回りの許容変動幅を従来の上下0.25%程度から0.5%程度に拡大して以来となる。日銀は2021年3月に変動幅を上下0.25%程度と明確化するとともに、必要な場合に強力に上限を画す連続指し値オペ制度を導入。22年4月の会合での決定以降は、明らかに応札が見込まれない場合を除き、毎営業日実施としている。

  日銀はYCC見直しの理由について、経済物価を巡る不確実性が極めて高いことに鑑みると、長短金利操作の運用を柔軟化し、上下双方向のリスクに機動的に対応していくことで、この枠組みによる金融緩和の持続性を高めることが適当だと説明している。

  0%程度としている長期金利の誘導水準と上下0.5%程度のの許容変動幅、マイナス0.1%の短期政策金利は据え置いた。

  ブルームバーグがエコノミスト50人を対象に12~18日に実施した調査によると、今回会合でYCCの修正または撤廃が決まると予想したエコノミストは9人で、比率は18%だった。YCC修正・撤廃が決まれば「サプライズ」と6割が回答していた。

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円が対ドルで一時1%超下落、日銀YCC運用柔軟化で売り買い交錯後

28日の外国為替市場では円が一時対ドルで1%超下落し、1ドル=141円台になった。日本銀行がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の運用柔軟化を発表したことを受け、一時売り買いが交錯したが、その後売り優勢に転じている。

  円は一時前日比1.1%円安・ドル高の141円07銭まで下落。政策修正発表直後には138円63銭まで円高に振れる場面も見られた。

 

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