【TSS】
死者355人、重軽傷者864人の被害をもたらした福山空襲から78年。福山市で8日犠牲者を悼む慰霊式が行われました。
『黙祷』
8日福山市の中央公園で行われた慰霊式には遺族や地元の高校生などおよそ120人が参列しました。
原爆投下から2日後の1945年8月8日午後10時25分、91機のB29が福山に襲来。
市街地におよそ18万発の焼夷弾を落とし、死者355人、重軽傷者864人、焼失家屋数1万179戸など街は壊滅的な被害を受けました。
【弟を亡くした男性(91)】
「(焼夷弾が)頭に直撃して亡くなった。何があっても一生ここに来ます」
【妹を亡くした男性(90)】
「早く逃げた人がみんな助かった。命が一番だから何も持たずに(妹と)一緒に逃げればよかったと後悔ばっかりです」
参列者はおよそ20万羽の折り鶴など母子三人像の前にささげ、福山空襲の記憶を風化させないこと、そして反戦への誓いを新たにしていました。