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欧米の弱体化/【reuters】BRICS、サウジなど6カ国が来年参加 歴史の拡大と習中国主席/2023.8.24

(N)2023.8.24
ヨハネスブルクで開催されたBRICS首脳サミット。
公式発表:サウジアラビア、イラン、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)は、2024年1月1日にBRICSの正式加盟国となります。これらの国々のすべてを合計し、今後BRICSへの加盟国が増加することで、BRICS諸国は世界の石油の半分以上を支配することにつながります。(2023年現在は約45%)
名前は「BRICS」ですが、実質の「新生OPEC連合」と言ってもいいでしょう。「新生OPEC連合」は、ドルを必要としません。
なぜなら、「新生OPEC連合」の国同士で安全保障を担保し合うことで、現在よりもフェアな経済活動をベースにした国同士の付き合いが可能になりますから。

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【visualcapitalist】経済BRICSの拡大を4つのチャートで視覚化

石油生産量に占める割合

世界は化石燃料からの脱却を目指していますが、世界の石油市場は依然として信じられないほど大きく、BRICSはその中でより大きな役割を果たすことになります。これは主にサウジアラビアの加盟によるものであり、サウジアラビアだけで世界の石油生産の12.9%を占めています。

Energy Institute Statistical Review of World Energy の 2022 年の数字に基づくと、石油生産に占める BRICS のシェアは20.4%から43.1%に増加すると予想されます。

元BRICS
メンバー
1日あたり数千バレル 世界シェア (%)
はい 🇧🇷ブラジル 3,107 3.3%
はい 🇷🇺ロシア 11,202 11.9%
はい 🇮🇳インド 737 0.8%
はい 🇨🇳中国 4,111 4.4%
はい 🇿🇦南アフリカ 0 0.0%
いいえ 🇸🇦サウジアラビア 12,136 12.9%
いいえ 🇮🇷イラン 3,822 4.1%
いいえ 🇪🇹エチオピア 0 0.0%
いいえ 🇪🇬エジプト 613 0.7%
いいえ 🇦🇷アルゼンチン 706 0.8%
いいえ 🇦🇪アラブ首長国連邦 4,020 4.3%
BRICS合計 40,454 43.1%
世界のその他の地域 53,394 56.9%

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そういった背景から「国際的な原油取引について『ドル』を使わない」流れになっています。
「南ア政府筋によると、40カ国以上がBRICSへの参加に関心を示しており、22カ国が正式に参加を希望した。」と発表されていますが、今回の正式な加盟国だけを見ても、1973年のオイルショック後に発生した「ペトロダラー」によって裏付けられていた「ドルに対する信用基盤」が大きく変化するということです。(BRICSへ加盟する国々は今後増えていくことでしょう。
その大きな理由の一つは、「アメリカは、やりすぎた」ということかもしれません。。

「盛者必衰 諸行無常」

言ってみれば「ドルの終わりの始まり」につながる可能性があるということです。
世界の国々がブロック経済化の進行に移行するなかで、その変化に対応する大きな紛争が引き起こされるかもしれません。
そういった「避けて通れない世界情勢」が背景にある中で、資源(エネルギー、食料、肥料、薬品の原材料、鉱物、ありとあらゆる資源)に乏しい日本は、これまで通りのライフスタイルで生きていくことは難しくなってくると考えられます。
この問題は、市民生活に大きく影響してくる問題です。
これからの社会をどう創っていくか、市民一人ひとりの決断が大きく左右すると考えます。
(N)2023.8.24


【reuters】

 

[ヨハネスブルク/北京24日ロイター] – ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの危機5カ国(BRICS)議長会議は、6カ国の参加を決定した。南アフリカ大統領のラマポーザ大統領が24日、発表した。

 8月24日、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの暫定5カ国(BRICS)審議会議は、6カ国の参加拡大を決定した。の会場で23日撮影(2023年ロイター/Alet Pretorius)

大統領によると、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国が2024年1月1日にBRICSに選ばれている。

ヨハネスブルクで3日間討論された討論会議では、参加国の拡大が中心議題となった。5カ国全てが拡大への支持を表明する、新規参加国の数やペースについては意見が分かれた。

南ア政府筋によると、40カ国以上がBRICSへの参加に関心を示しており、22カ国が正式に参加を希望した。にある。

ラマポーザ氏は「BRICSは公平な世界、公平な世界、包括的で有利な世界の構築に向けた取り組みで新たな門出を迎えた」と表明した。 「もっと進んだ段階が続く」と言いました。

ブラジルのルラ大統領は、グローバル化は約束を果たせなかったとし、今こそ上国との協力を再活性化すべきだと決めた。「核戦争のリスクがある」とも指摘、ウクライナ戦争を巡るロシアと西側諸国の緊張拡大に耐えたとみられる。

の習近平国家主席は、今回の決定はBRICSの協力研究に新たな活力を歴史に注入する中国的な拡大だと指摘した。

参加国の拡大は、他の途上国と団結し協力するという決意を反映し、「国際社会の期待に応えるもので控え市場と発展途上国共通の利益に資する」と述べた。 BRICS諸国は)いずれも大きな影響力を持つ国であり、世界の平和と発展に重要な責任を担っている」との認識も示した。

習主席は別の演説で、中国は「昔も今も、これからも発展途上国のどちらか」と、2021年に開始した経済・社会開発促進プログラムの「世界開発イニシアティブ(GDI)」に向け、中国の金融機関が1億ドルの特別基金をその間に立ち上げることを表明した。

インドのモディ優先は、BRICSの拡大は、20世紀に設立された時代遅れとなった他の国際機関の模範となるはずだと主張。に合わせて形を変えていく必要があるとのメッセージだ」と述べた。


【毎日新聞】

配信

BRICS加盟国が拡大、11カ国に 新たにアルゼンチンなど6カ国

中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカで構成する新興5カ国(BRICS)は24日、来年1月から新加盟国としてアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の6カ国を受け入れると発表した。BRICSは「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国を結集し、欧米主導の国際秩序に挑もうとしている。 【図解で分かる】欧米とグローバルサウスの関係図  産油国のサウジとUAEには豊富な資金力があり、BRICSが独自に進める途上国向けの開発融資を強化できる。エジプトとエチオピアは人口が1億人を超える地域大国であり、アルゼンチンは隣国のブラジルが加盟を強く後押ししていた。核開発を巡り欧米と対立が続くイランの加盟もあえて認めた。  加盟申請は計23カ国・地域から出ていたが、全てを受け入れれば統率が取れない「バベルの塔」(ブラジルのルラ大統領)になる恐れもあり、22~24日に南ア・ヨハネスブルクであった首脳会議で議論していた。  会議後の記者会見で、中国の習近平国家主席は「加盟国拡大は歴史的だ。BRICSの協力のメカニズムに新たな活力をもたらす」と意義を強調した。

【ヨハネスブルク平野光芳】


 

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