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【サンキュ】学校へ行く義務について質問した小3娘「そんな義務はない」パパの説明がわかりやすいと5.7万件のいいね/2023/09/02

【サンキュ】

2023/09/02

くりさん(@Crystallineazu1)がX(Twitter)に投稿した娘さんとの会話に、「素敵すぎる」「参考にしたい」と5.7万件以上のいいねが集まりました。「学校へ行く義務があるんだよね」と尋ねた娘さん。パパの説明に注目です。

学校へ行く義務はない

あるとき、小学3年生の娘さんから「私は中学校を卒業するまで学校に行く義務があるんだよね」と聞かれたくりさん。
くりさんは「そんなものはない」と答えました。

「えっ!?」と驚く娘さんに、くりさんは続けます。
「義務があるのはパパの方。例えばパパが娘ちゃんに勉強をさせずに働かせたらダメってこと」
それを聞いて娘さんは「じゃあ学校に行かなくてもいいの?」と解釈しました。

「いいよ。その代わり、娘ちゃんには勉強をする権利がある。だからパパは娘ちゃんが学校以外でも勉強できるようにする義務があるんだよ」

娘さんが尋ねた「義務」は大人に課されているものであって、子どもたちの勉強する「権利」を守るためのもの。

「私は学校に行く義務じゃなくて、勉強をする権利があるってこと?」
娘さんはくりさんの説明をきちんと理解できた様子です。
最後にくりさんは「そう。大人でも勘違いしている人は多い」とつけ加えたうえで、「学校行かなくてもいいよ?」と娘さんに尋ねました。
しかし娘さんからは「いや、行きたい」との返事が。

娘さんが「行きたい」と思える環境で勉強できていて、よかったですね。

大人でも勘違いしやすい「教育の義務」

毎日、娘さんの宿題を見ているというくりさん。今回の会話は、娘さんが面倒くさそうに宿題をするなかで、何気なく始まったのだそう。
娘さんから「教育の義務」についての話が出たことを、くりさんはどのように思ったのでしょうか。

「最初『先生から聞いたんだけど』という言葉から始まり『中学校を卒業するまで学校に行く義務がある』と聞いたので、一瞬戸惑いました。
おそらく娘が先生の話を聞き間違えて、誤った覚え方をしているのだろうと思い、その誤りを修正しようと思いました」

娘さん自身にもかかわる内容なだけに、きちんと知っていてもらいたいですよね。

「また『親が子どもに教育を受けさせる義務』という本来の『教育の義務』の意味が、多くの方たちの間で『子どもが学校に行く義務』と勘違いされている実情を知っていましたので、本来の意味を教えるいい機会になるな、と思いました」

実際に、娘さんはくりさんとの会話で本来の「教育の義務」について理解した様子でした。

権利と義務は表裏一体

「権利と義務」の説明をするときに、くりさんはどんなところに気を配りながら話しましたか。

「『権利と義務』を説明するときに、一番気を配っているのは『この二つは表裏一体のセットである』ということです。
親としては、娘が将来、権利だけを主張して義務を果たさない人にはなってほしくないですし、逆に言えば、義務をしっかりと果たして堂々と権利を行使してほしいと願っているからです。
この二つは切り離せない関係だということに気を配っています」

学ぶ「権利」を実感してほしい

娘さんは、くりさんの話を聞いたうえで学校に「行きたい」と話していましたね。娘さんの受け答えを聞いて、どのように感じましたか。

「じつは、娘は小学校1年生のときに、登校渋りをしていた時期がありました。
僕としては、娘に合う教育環境を提供することが親の義務だと考えていましたので、保健室登校や適応指導教室、または必要に応じて特別支援学級や転校ということも視野に入れて娘とかかわっていました。
結局、娘は時間とともに学校になじんでいきましたが、娘から『学校に行きたくない』という言葉を聞くのはかなりつらいものがあります。

そのときの感じを思い出しつつ、学ぶことは嫌々行うべき『義務』ではないこと。
むしろ学ぶことは子どもに与えられた『権利』であること。
その権利を行使できることの素晴らしさを少しでも実感してくれたらうれしいな、と感じました」

大人でも勘違いしやすい「学校へ行く義務」についての考え方。子どもにあるのは権利であり、義務を果たすのは大人の役目です。娘さんのように、たくさんの子どもたちが「権利」を使って勉強を楽しめるといいですね。

取材協力:くりさん(@Crystallineazu1)

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