【lifehacker】
2023.10.17
スティーブ・ジョブズは、「目標を設定し、達成する際に、複雑さに巻き込まれる」という罠をはっきりと理解していました。
アップルの共同創業者として、ジョブズは「シンプルさ」がいかに複雑さに勝るかを追求していたものの、「シンプル」にすることは簡単ではないということも指摘しました。テック業界の大物であるジョブズは、次の有名な言葉を残しています。
シンプルであることは、複雑であることよりも難しいときがある。
物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。
なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。
このジョブズの言葉は、問題に対処するとき、決断を下すとき、そして思考一般についても、物事を明確でわかりやすくしておくことがいかに重要であるかを教えてくれます。
そして、「シンプルであることは簡単なように思えても、そこに到達するためには、実は注意深く思考し集中することが大いに必要だ」ということでもあります。
この名言は、シンプルさとは物事が簡単であるということではなく、複雑なものをもっとも基本的な形に削ぎ落とすことだということを指摘しています。
シンプルに考えるための4つの方法
複雑なものをシンプルでわかりやすくしようとするとき、次の2つのことが必要になります。
それは「目の前にある課題を深く理解すること」そして「望む変化に向けてチームを動機づけるコミュニケーション・スキル」です。
1. 「明瞭な思考」を実践する
新しいプロジェクトや戦略に着手する前に、不必要な複雑さを取り除き、ジョブズが言ったように「思考を明瞭にする」ことが極めて重要です。
自分自身に問いかけてみましょう。 「核となる目的は何か? それを達成するために必要不可欠なステップは何か?」
このプロセスは大変かもしれませんが、シンプルさと明瞭な思考の基礎となります。
たとえば、チームを率いて大々的な組織改革を行なうとします。
詳細を過剰に与えてチームを萎縮させてしまうのではなく、ビジョンを本質まで絞り込みましょう。
最終目標と、そこに到達するための重要なステップを明確に伝えます。
このような焦点を絞ったアプローチによって、チームは目的を持って明確に仕事に取り組むことができるようになります。