【kuruma】
2023.11.15
A/Cボタンを押すとカーエアコンが作動します。しかし、エンジン車はカーエアコンに冷房と除湿機能しかなく、暖房は別システムで行う仕組みです。それでは、冬場にA/Cボタンをオンにする必要はあるのでしょうか。
エンジン車のカーエアコンは冷房と除湿機能のみ
運転席のインパネには「A/C」と書かれたボタンがあります。
A/Cはエアー・コンディショニングの頭文字ですが、このボタンはその名のとおり、カーエアコンを起動するスイッチです。
カーエアコンは、外の空気を取り込み、適温に冷やしてから車内に送出する機械です。
取り込んだ空気を冷やすために、冷媒であるエアコンガスを機械的に圧縮したり膨張させたりして、エアコン内を循環させています。
具体的にいうと、圧縮した液体のエアコンガスを一気に膨張させる過程で空気から熱を奪い、3、4度の冷たい空気を作り出します。
その空気を、エンジンの余熱を使って設定温度に調整しています。
また、空気を冷やす際に、空気の含んでいた水蒸気が水滴として取り出されるので、カーエアコンには除湿機能もつくことになります。
カーエアコンの中で大きな役割を果たすのが、コンプレッサーという部品です。
コンプレッサーは霧状のエアコンガスを圧縮し、半液体へ変化させる役割があります。
A/Cボタンを押すとこのコンプレッサーが作動し、エアコンガスの循環が始まるのです。
しかし、エンジン車の場合、カーエアコンには冷房と除湿機能があるだけ。暖房はエンジンの余熱を使って別システムで行います。
そのため、暖房を使用したいだけであれば、A/Cボタンをオンにする必要はないように思えます。
しかし、冬場でもA/Cボタンをオンにする場面が存在しますが、それはどのような状況なのでしょうか。