【financial】
2023.11.16
そこで今回は、アルバイトとパートの違いについて解説します。仕事を探すうえで、雇用形態や受けられる待遇などについて、正しく理解することが大切です。
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「アルバイト」と「パート」の違い
「アルバイト」と「パート」は、法律上での違いは特に定められていません。どちらも名称が異なるだけで、「パートタイム労働者」に分類されます。
パートタイム労働者にはほかにも、以下の呼び方があります。
●パートタイマー
●契約社員
●臨時社員
●嘱託
●準社員
上記もすべて「パートタイム労働者」です。
対して、正社員や正職員と呼ばれる雇用形態は「通常の労働者」と位置付けられます。「通常の労働者」と「パートタイム労働者」では、雇用形態や賃金形態、待遇などが異なります。
「パートタイム労働者」の定義
パートタイム労働者は、短時間労働者として認識されており、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定義されています。
フルタイムで働く社員に対して、1週間の所定労働時間が短くなる働き方の場合には、パートタイム労働者となります。
仕事内容や責任の程度については、会社によって、通常の労働者とパートタイム労働者で多少異なるケースもあるようです。ただし受けられる待遇は、両者の間で不合理な差が出ないように「同一労働同一賃金ガイドライン」で定められています。
そのため、賃金や休暇制度、教育訓練など、働くうえで必要な待遇については、パートタイム労働者であっても、通常の労働者と同様に受けられることになります。
「アルバイト」と「パート」に対して世間が持つイメージ
法律上、アルバイトとパートに違いはないことが分かりましたが、実際に世間では、それぞれに対して持つイメージが異なるようです。
【アルバイトに対してのイメージ】
●学生やフリーターなどの10~20代を中心とした若年層
●契約期間が短い
●働きたいタイミングで働いている(スポット)
●正社員のサポート的な存在
【パートに対してのイメージ】
●主婦(主夫)を中心とした30代以降
●家事や育児の合間で働く
●正社員と同様の仕事を行う
●労働時間は短いが、契約期間が長い
上記はあくまでもイメージですが、「アルバイトとパートは違うもの」という認識は、上記のようなイメージが関係しているのかもしれません。
「アルバイト」と「パート」の雇用形態は同じ|自分に合った働き方を選ぼう
「アルバイト」と「パート」はどちらも「パートタイム労働者」に分類され、法律上は同じ雇用形態となります。しかし、世間が持つイメージは、それぞれ異なるようです。
正社員や正職員などの「通常の労働者」とは、労働時間や仕事内容で違いが見られますが、待遇は、両者で不合理な差が生じないように定められています。受けられる待遇は会社によって異なりますので、仕事内容や雇用条件、待遇を確認して、自分に合った仕事を選びましょう。
出典
厚生労働省 パートタイム労働者とは
厚生労働省 同一労働同一賃金ガイドライン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー