【bike】
2024.01.03
災害時に役立つ!?「ガソリン缶詰」って一体なに
ガソリンはバイクの燃料になるだけでなく、発電機などエンジン機関の燃料としても重宝されますが、大地震などの災害時は入手が困難になってしまいがちです。そういったときに役立つのが「ガソリン缶詰」。一体、どのようなアイテムなのでしょうか。
災害時にあると助かる「ガソリン缶詰」って?
バイクの燃料になるだけでなく、発電機などのエンジン機関の燃料としても重宝されるガソリンですが、大地震などの災害時は入手が困難になってしまいがちです。
そういった際に役立つアイテムが「ガソリン缶詰」なのですが、どのようなアイテムなのでしょうか。
ガソリン缶詰は、その名の通りガソリンを缶詰にしたもので、静岡県に本社を構えるガソリン缶詰株式会社が製造販売しているガソリンの缶詰です。
メーカー公式サイトによれば、ガソリン缶詰はガソリン携行缶よりも長持ちするという特長があるとの事。基本的にガソリンは空気に触れることによって酸化してしまうため、携行缶ではガソリンの劣化を止めることができず9か月程度しか持たないとされています。
一方でガソリン缶詰は缶詰の特性を生かして密閉されているため、ガソリンが空気に触れることがなく、3年ほど品質を保ち続ける事が可能です。
バイクやクルマを所有している人の中には、もしもに時に備えてガソリン携行缶を常備している人もいるかもしれませんが、保管していたガソリンをいざ使用しようとすると、劣化している可能性大。
もし劣化したガソリンを使用してしまうと動力部分に不具合が起こる可能性があり、かえって車両トラブルの原因になりかねません。そういった特長から、ガソリン缶詰は災害時の備蓄として非常に重宝できるアイテムとされています。
ガソリンスタンドは耐震性や耐火性に優れてはいるものの、災害時には安全性を確保するために、給油が一時停止されることも少なくありません。しかし、備蓄しておいたガソリン缶詰をバイクに給油すれば、バイクの機動力を活かして買い出し等へ行くことも可能。
また停電によって電気が使用できない場合でも、発電機の燃料として使えば、PCやスマートフォンの充電も可能です。
注意する点はある?「ガソリン缶詰」の使用法
ガソリン缶詰をバイクに給油する場合の注意点やポイントなどはあるのでしょうか。
ガソリン缶詰を、バイクに給油するのは非常に簡単です。
まず、ガソリン缶詰の蓋を同封の缶切りで数カ所穴を開け切り、同様に同封の紙ジョウゴを使ってこぼさないように注ぎます。ガソリンは中身をしっかりと使いきって、缶のなかに残りがないように注意しましょう。注ぎ終えた紙ジョウゴは可燃ごみに、缶は「空き缶」として廃棄することができます。
なお最大の注意点としては、火の気があるところでは使用しない事。少しのきっかけで引火して、爆発的に燃焼をする危険性があります。
特に災害時には、周囲をよく確認して安全を確保したうえで使うことが重要。また、ガソリンスタンドでの給油と同様に、使用時はバイクのエンジンをきちんと停止させることもポイントです。
なおガソリン缶詰は耐熱性が高いため、「長時間真夏の炎天下に車の中に放置していたとしても品質には問題はなく、劣化することもない」とされています。
とはいえバイクへの積載性や安全性を考慮して缶詰にされているため安全といっても、バイクのリアボックスではなく家に常備しておくのがおススメ。家で保管する際には、近くでタバコなどを吸わないように注意しましょう。
さらなる注意点として、消防法に則って40L以上のガソリンを備蓄する場合は「少量備蓄指定場所申請」を所轄の消防署へ提出をする必要があります。ガソリンの備蓄を考えている人は、この点も覚えておきましょう。