南海トラフ発生前の地震活動期 西日本の地震リスクの現状は

6400人を超える犠牲者を出した阪神・淡路大震災(1995年)以降、西日本は、「南海トラフ地震発生前の『地震活動期』に入っている」とも言われています。

元日に起きた「能登半島地震」は、発生が差し迫っているとされる次の巨大地震である「南海トラフ地震」との関連はあるのでしょうか。今回の能登の大地震について事前に警鐘を鳴らしていた地震の研究者に、能登半島地震と南海トラフ地震との関連性や西日本が抱えている地震リスクについて話を聞きました。

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第一報に「最悪なことが起きてしまった…」

石川県内で最大震度7の激しい揺れを観測し、阪神・淡路大震災のおよそ8倍のエネルギーだったともいわれる今回の「能登半島地震」。2020年12月から、謎の“群発地震”が頻発していた能登半島周辺で、「大きな地震が起こる可能性がある」として、重点的に調査・研究に取り組んでいた京都大学防災研究所の西村卓也教授です。

京都大学防災研究所地震災害研究センター
西村卓也 教授

「能登半島では以前から群発地震が続いていたこともあって、我々も観測をしていたが、最初に第一報を聞いたときは、『最悪なことが起こってしまったな』というのが…。」