中東情勢の悪化によって原油価格はじめ貴金属鉱物価格その他資源現物資産の国際価格が軒並み暴騰し始めているようです。
今に始まったことでもなくその兆候はウクライナ紛争以前から起こっていたことではあるのですが、資源に乏しい国々はこれからますます非常に厳しい時代を迎えるのかもしれません。(N)2024.4.2
【nhk】
2024年4月2日
1日のニューヨーク原油市場は、シリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたと伝えられ、中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まったことなどから、国際的な原油の先物価格が去年10月下旬以来およそ5か月ぶりに一時1バレル=84ドル台まで上昇しました。
ニューヨーク原油市場ではこのところ原油価格が上昇傾向にあり、1日は国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=84ドル台まで上昇しました。
WTIの先物価格が1バレル=84ドル台まで上昇するのは去年10月下旬以来、およそ5か月ぶりです。
原油価格が上昇した背景には、シリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられるミサイル攻撃を受けたと伝えられ、中東情勢が緊迫化するとの懸念が高まったことがあります。
また、中国の3月の製造業の景況感を示す指数が景気判断の節目となる「50」を半年ぶりに上回ったことなどを受けて、中国の需要が回復し需給が引き締まるとの見方が広がったことも要因です。
市場関係者は「主な産油国でつくるOPECプラスの一部の加盟国が、自主的な追加減産をことし6月末まで続けていることも、原油価格の上昇につながっている」と話しています。