【president】
2024/02/21
「砂漠を旅する人」に水を売るのは三流…一流営業マンが知っている”本当に欲しいもの”の見抜き方「商品の売り方」は2つに分けられる
※本稿は、河田真誠『売らずに売れる技術』(ワン・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
水、ラクダ、地図、方位磁石、食料…はダメ
お客様には「困っているから買いたくなる」という傾向がありますが、実はお客様には2種類のタイプがあります。この違いを理解していないと、売上を上げていくことが難しいので、じっくりお伝えしますね。まず、両者の違いを理解していただくために、簡単な質問をします。あなたの答えを書き出してみてください。
この質問は、今まで、研修や講演などでも多くの人に投げかけてきました。みんなからあげてもらった答えを、僕のほうで、AとBの二つのグループに分けてみたのですが、何を基準に分けたと思いますか?
■Bグループの答え……スーツ、毛布、保険、「砂漠の楽しみ方」という本、インスタ映えポイントの紹介、砂漠ダイエット教室
完全に僕の主観なのですが、Aグループは「言われなくても、買おう! と気づいていたもの」。Bグループは「言われてみれば、たしかにいいな! と気づいたもの」です。砂漠に行くときにスーツなんて、僕は思いつきませんでした。
でも、この答えを教えてくれた人が言うには、砂漠を旅するときにもっとも適した服装がスーツなんだそうです。あるマンガに書いてあったそうです。その真偽はさておいて、ここで伝えたいことは、お客様には、自分が必要なものに「気づいている人」と「気づいていない人」がいるということです