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日常で食品や日用品の購入先はどこですか?「ドラッグストアで買うとコストを抑えられる」と、ドラッグストアを好んで利用する人も多いですよね。では、ドラッグストアがなぜスーパーや他の店舗と比べてお得な価格で商品を提供できるのか、その秘密を探ります。
目次
ドラッグストアではコンビニや他店に比べて低価格の商品が豊富
日頃からドラッグストアを利用していますか?薬品販売を主とするドラッグストアですが、食品、日用品、化粧品など幅広いアイテムを取り扱っています。
ドラッグストアに並ぶこれらの商品は、コンビニやスーパーよりも手頃な価格で提供されることが多いですよね。他の店では100円を超えるスナックが90円で売られていたり、大量購入でさらに価格が下がるなど、節約を心掛ける人にとって魅力的な価格設定がされています。
しかし、なぜドラッグストアではこれらの商品を安価で提供できるのでしょうか?この背景について詳しくはあまり知られていないかもしれません。
ドラッグストアでの食品・日用品が安価な『4つの理由』
ドラッグストアでは、コンビニやスーパーと比較して、食品や日用品がよりリーズナブルな価格で販売されています。
では、どうしてドラッグストアの商品は安く提供されるのでしょうか。その理由には、以下の4つの要因が関係しています!
1.高利益の薬品や化粧品が収益の中心であるため
ドラッグストアの主な業務は、もともと食品や日用品ではなく、薬品や化粧品の販売にあります。市販の薬や化粧品のみを扱っていると、定期的に来店する顧客を獲得するのが難しいため、食品や日用品の取り扱いを増やして来店率を高めています。薬品や化粧品は高利益商品であるため、これらを主力にしても、食品や日用品を低価格で提供しても経済的に支障がないわけです。
2.大量仕入れによるコスト削減している
多くのドラッグストアが全国にチェーン展開しており、一括大量仕入れが可能です。この全国展開により、広範囲に商品を流通させることができ、在庫過多のリスクを減らします。また、大量購入により仕入れコストを下げる交渉がしやすくなり、結果として商品をより安く提供できるのです。
3.長期保存可能な食品を重視し、廃棄ロスを削減している
ドラッグストアでは、スーパーやコンビニと比較して、賞味期限が長い食品を中心に扱っています。お菓子や冷凍食品、ドリンクなど、消費期限の短い品目は比較的少なめです。食品販売がサブ業務であるため、短期間で消費される必要のある商品の取り扱いを避け、廃棄リスクを低減しています。廃棄ロスを抑える工夫により、大量かつ低コストで商品を仕入れることが可能になり、それが価格に反映されています。
4.直営店が主流で売上が直接店舗の利益につながるため
コンビニエンスストアなどと違い、ドラッグストアの大部分は直営店で運営されています。フランチャイズ方式では、売上の一定割合をフランチャイズ本部へのロイヤリティとして支払う必要があり、これが自店の利益に影響を及ぼします。
直営店では、このような中間コストが発生しないため、売上がそのまま店舗の収益となり、結果的に商品を低価格で提供する余裕が生まれます。この経営体制により、大量にかつ低価格で商品を仕入れ、そのまま消費者に安価で提供することが可能になります。
食品や日用品で来店率を上げて化粧品などで利益率を上げる戦略
上述の4点から明らかなように、ドラッグストアは食品や日用品を通じて来店頻度を高め、もともと中心となっていた薬品や化粧品のような高利益商品の「ついで買い」を促す戦略で利益を上げています。
このビジネスモデルにより、食品や日用品を価格を抑えて大量に仕入れ、そのまま低価格で販売することが実現しています。
最近では薬の処方箋サービスを提供するドラッグストアも増加中
さらに、最近は処方箋サービスを提供するドラッグストアが増えています。かつては見かけなかったこのサービスにより、処方箋を持ってドラッグストアを訪れる顧客が増え、薬を受け取る間の買い物でさらに売上を伸ばすことが可能になりました。病院に比べて待ち時間が少なく、その間に買い物ができるため、顧客にもドラッグストアにもメリットがあります。
まとめ
ドラッグストアがなぜ低価格で商品を提供できるのか、その理由をご理解いただけたでしょうか。ドラッグストア独自の経営戦略と販売方法が、消費者にとって魅力的な価格を実現しています。これからもドラッグストアを賢く利用し、日々の生活費の節約に役立ててみてください。