今年、戦後80年を迎えます。戦争体験者や被爆者の高齢化が進む今、その体験を次世代につないでいくことが重要です。戦後80年を機に、平和の大切さや人権の尊さについて改めて考えてみましょう。
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問い合わせ
多様性社会推進課084-928-1006
ふくやまピース・ラボ
「平和について学びたい、発信していきたい」という思いで集まった市内在学の中高生、大学生のグループ。福山空襲や原爆について学習し、平和について発信する活動をしています。活動は11年目。今年度は、中高生21人で活動スタート!!

私たちピース・ラボと一緒につなごう!
8月8日は何の日か知っていますか?
福山空襲
広島市の原爆投下の2日後
焦土となった悲惨な状況
1945年3月から福山に対する空襲が始まりました。8月8日22時25分ごろから約1時間にわたって焼夷弾(しょういだん)が投下され、市役所や駅などの建物が焼け落ち、国宝福山城天守も崩れ落ちました。
被災状況は?
市街地のおよそ8割を焼失する激しい空襲を受け、355人もの尊い命が奪われました。

空襲後の福山市の市街地
なぜ福山が標的になった?
・陸軍歩兵第41連隊の軍事施設があった
・航空機の部品組み立て工場や、化学薬品
工場があった
・広島市、呉市に次いで県内で3番目に大き
なまちだった などの理由でした。

陸軍歩兵第41連隊の軍事施設

空襲の規模は?
全長約30mの爆撃機B29が91機飛来し、約18万発の焼夷弾を投下しました。

M47焼夷弾(B29一機搭載分)

この歴史を語り継ぐために活動しています!

ばらは福山の
戦後復興の象徴
小学2年生のときに空襲があり、恐ろしい体験をしました。
二度と戦争は起きてほしくない。この思いがつながりますように
ふくやまピース・ナビは原爆や福山空襲について学び、平和学習教材の作成やボランティアガイドなど平和を継承していく活動をしています。
今回は私たちが案内役を務め、備後遺族会館や市内に残る戦争遺跡などから、時代背景や当時の暮らし、空襲の被害などについて紹介します。

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陸軍歩兵第41連隊の資料や遺品を収蔵。見学自由
当時は家屋の床下や庭、崖などに防空壕を掘っていた
太平洋の島々などで戦死した人の慰霊碑。全国でもこれだけの数が並ぶのは珍しい
空襲による火災で石垣が赤く変色し、角が丸くなっている
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福山市内戦争遺跡巡り
10月12日(日曜日)
(1)バスで巡る「福山海軍航空隊遺跡巡り」
11月9日(日曜日)
(2)親子戦争遺跡ガイド「ピース・ウォーク」
「ピース・ウォーク」は、ふくやまピース・ラボの
中高生がガイドします!定員/各30人※先着。小学生以下は保護者同伴
申し込み・お問い合わせ/(1)10月8日(水曜日)、(2)11月4日(火曜日)までに、電話・FAXまたはEメールで、住所・名前を人権平和資料館(電話・FAX/084-924-6789)へ身近にこんなにたくさんの戦争の遺跡があることを初めて知りました。グローバルな視野で平和について考えていきたいです。
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福山空襲を心に留め、世界平和と人権の尊さについて考えるきっかけになることを目的に開催しています。申し込み不要で、誰でも参加できます。一緒に平和への祈りを捧げましょう。
8月8日(金曜日)
市民平和のつどい・市民平和大会
若い世代が音楽や朗読を通して平和への思いを発信。折り鶴作りや平和カルタの体験など催しもあり。
時間/13時00分から16時00分まで
場所/まなびの館ローズコム8月8日(金曜日)
原爆・福山戦災死没者慰霊式
福山空襲で犠牲になった人たちの霊を慰め、世界の恒久平和を祈念。
時間/17時30分から
場所/中央公園 -
8月1日(金曜日)から8月18日(月曜日)
平和アピール展
市民の皆さんが平和への願いを込めて制作した作品や、福山空襲に関する写真パネルを展示。
場所/市役所本庁舎、人権平和資料館、
人権交流センター、まなびの館ローズコム、
各市民センター など -
人権と平和に関する資料を展示し、人権の確立、恒久平和の実現について学ぶことができます。
戦後80年となる今年は、平和に関するさまざまな企画展を開催しています。場所/丸之内一丁目1番1号(電話/
084-924-6789)
料金/100円 ※高校生以下と65歳以上は無料●開館時間/9時30分から17時00分まで(入館は16時30分まで)
●休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館日あり

ふくやまピース・ラボ メンバー

戦後80年 記憶を未来につなげる
~福山空襲語り部アーカイブ プロジェクト~
福山空襲の歴史を風化させないために、戦争体験者の証言を映像で残す取り組みを実施します。映像完成後は平和関連事業や人権平和資料館をはじめとした公共施設などで活用し、市民・地域活動団体、学校などでも平和学習の教材として利用できる予定です。

この取り組みをみんなで応援しよう!
映像制作のための寄付を募集しています
●現金 ●振り込み
受付先
多様性社会推進課
(市役所本庁舎内/電話 084-928-1235)
●インターネット
締め切り/9月13日(土曜日) ※この寄付はふるさと納税が適用されます

福山空襲語り部
森近 静子さん(87歳)
次世代に思いを伝え
平和な世界を守りたい
戦争のない安心・安全な生活を続けていくために、私の経験を語り継ぐ活動をしています。世界では今も戦争が起きています。私の心を多くの人に伝え、平和な暮らしのために自分たちができることを一人一人が考え、小さなことでもいいので生活の中で行動してほしいです。
福山空襲とばらのまち
1950年代半ば、南公園(現在のばら公園)付近の住民が「戦災で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と、行政と協力して公園にばらの苗木約1,000本を植えたことから、福山のばらのまちづくりが始まりました。
以来約70年にわたり市内各地でこの取り組みが受け継がれ、まちじゅうがばらで彩られるようになりました。
5月に開催された世界バラ会議では、世界各国から訪れた愛好家たちが、福山の魅力とこれまでの歩みに深い共感を寄せました。今後もばらと平和を愛する心「ローズマインド」を育み、世界へ、次の世代へ、つないでいきます。

枝広市長の今月のひとこと
戦後80年目の8月を迎えました。1945年8月8日、本市でも激しい空襲により甚大な被害を受け、多くの尊い命が失われました。
福山空襲があった8月8日には毎年、市民平和のつどい・市民平和大会と原爆・福山戦災死没者慰霊式を開催しています。多くの皆さんに参列していただき、平和への祈りを捧げていただきたいと思います。
さらに今年は戦後80年記念事業として、戦争体験者の証言を映像に記録する「戦後80年福山空襲語り部アーカイブプロジェクト」を進めています。戦争体験者の高齢化が進む今、悲惨な歴史を語り継ぐ人もごく少数になってきています。この保存した映像は、平和学習に活用し戦争の記憶を風化させることのないよう次の世代に継承していきます。
世界では今も争いが絶えません。だからこそ、過去に学び、平和のために何ができるかを考えることが求められています。皆さんも改めて「平和」とは何か、一緒に考えてみませんか。