ストップ!コロナ差別 思いやりの心を
ストップ!コロナ差別
出典:日本赤十字社「新型コロナウイルス感染症の3つの顔を知ろう」
深刻化するコロナ禍の人権問題
現在も、新型コロナウイルス感染症が世界中へ拡大し続け、国内でも感染者が急増し社会的・経済的に大きな打撃を受けています。そういった中、新型コロナウイルス感染症に関連した差別や偏見などの人権問題が全国で発生しています。
感染者や濃厚接触者、その家族に対する誹謗・中傷、インターネット上での悪質な書き込みや、最前線でウイルスと闘う医療従事者や社会生活の維持に欠かせない業務に携わる人々に対する差別や偏見が多く発生しています。
出典:法務省ウェブサイト(新型コロナウイルス感染症に関して-差別や偏見をなくしましょう-)
差別の背景と負のスパイラル
差別が発生する背景には、見えないウイルスや経験したことのない感染症への恐怖心、感染症拡大防止のための様々な自粛や制約の長期化など、先が見えない不安感があると言われています。この不安や恐怖心が過敏になりすぎると差別や偏見につながる恐れがあります。
また、悪意がない言動が人権侵害につながることもあります。このような行動は、人々の不安をあおり、感染が疑われる症状が出ても受診をためらい、結果的に感染が拡大するという負のスパイラルにつながっています。
不安を差別につなげないために
「もし感染したらどうしよう」「いつになったら感染症は収まるのだろう」など心配や不安は誰にでもあります。「感染したくない」と誰もがそう思います。
しかし、このような不安な気持ちから、感染者や濃厚接触者を過剰に避けたり、非難したりすると差別や偏見につながります。ウイルスそのものは差別をしません。誰もが新型コロナウイルス感染症に感染する可能性があります。
正しい感染症対策を行い、心にゆとりをもつことが大切です。
うわさや根拠のない思い込みではなく、厚生労働省や県・市が提供している正確な情報を確認し、一人ひとりが人権に配慮した冷静な行動に努めましょう。
不当な差別や偏見、いじめなどの被害に遭った人や困っている人は一人で悩まずに人権相談窓口に相談しましょう。
●法務省の人権相談窓口●
・みんなの人権110番
(全国共通人権相談ダイヤル)
0570-003-110(平日8時30分∼17時15分)
・子どもの人権110番
0120-007-110(平日8時30分∼17時15分)
・外国語人権相談ダイヤル
0570-090911(平日9時00分∼17時00分)
シトラスリボンプロジェクト
コロナ禍で生まれた差別や偏見を耳にした愛媛県の有志グループから始まったプロジェクトです。愛媛県産の柑橘にちなみシトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、感染が確認された方々、私たちの暮らしを守り支えてくれる方々が、それぞれの暮らしの場で「ただいま」「おかえり」と言い合えるまちでありますようにという思いが込められています。
思いやりの心を
- 不当な差別や偏見、誹謗・中傷やいじめ等の人権侵害は、あってはなりません。
私たち一人ひとりが正しく情報を理解し、互いを思いやり、支え合いながら共に乗り越えていこうとすることが感染症の拡大防止につながります。そして自分や大切な人、みんなを守ることにつながります。
コロナ禍である今、人権は自分と同じように他の人にもあるという理解を深め、互いに相手の立場を尊重し「思いやりの心」「かけがえのない命」について考えてみませんか。
人権尊重 平和を築く 第一歩
このページに関するお問い合わせ先
人権・生涯学習課
電話:084-928-1006