2021年10月31日更新
石永甲峰(1954~2017)は広島県世羅町の出身。奈良教育大学に進学後,1974年栗原蘆水に師事して本格的に漢字作家としての道を歩みます。大学卒業後は広島県立高等学校の書道科教諭として採用され,授業やクラブ活動で生徒へのきめ細やかな指導を行いながら,書家としての活動にも積極的に取り組み,作品制作と発表を続けました。
日展では審査員も務め,読売書法会,日本書芸院などの役員も歴任する中,2003年ふくやま書道美術館の開館に向けては開館準備段階から参画。以後副館長として企画・運営・所蔵品管理に携わり,現在の書道美術館の基礎を築き,2017年に没する直前まで作品発表を続け,現代書壇に確かな業績を残しました。
本展では、石永甲峰の日展出品作品を中心にご覧いただき,その筆意追求の足跡を紹介します。
1999年 第31回日展 特選(2回目)受賞作品 「嘗膽」
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