【くるまのニュース】
2023.09.27
斜めに接続する道路で、左右どちらのウインカーを出せばいいのか迷うときがありますが、どう判断すれば良いのでしょうか。
ウインカー、右を出すか?左を出すか? 判断方法は?
側道から大通りに合流する時など、自車から斜めに接続する道路において、ウインカーを右に出すのか左に出すのか迷ってしまうことがあります。
どちらのウインカーを出すのが正解か、どう判断すればいいのでしょうか。
交差点で右左折する時には、自分のクルマの動きを周囲のクルマや歩行者などに対して知らせるために、右折したい時にはウインカー(方向指示器)の合図を右に、左折したい時は左に出します。
また、高速道路のインターチェンジやサービスエリア、パーキングエリアの出口から本線へ合流する時などは、右に合図を出して合流します。
一方で、側道などから国道などの大きな通りに接続する地点で、ウインカーを右に出せばいいのか、左に出せばいいのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
なかには、道路の形状が高速道路の本線合流車線のような浅い角度となっていることから、同じように右に合図を出しているクルマを見かけることがありますが、合図を出す方向は、その地点が交差点かどうかによって判断することが可能です。
広島県警の警察官は、斜めに接続する道路での合図について、以下のように説明します。
「大通りに合流するような形の道路で合図をどちらに出せばいいか迷ったときには、停止線があるかどうかを確認してください。
停止線であれば交差点なので左に、点線であれば合流になるので右に合図します。
停止線がある場合、左に合図を出すと合流先の道路を走行するクルマからは合図が見えないと不安になるかもしれませんが、停止線がある場合は左に出してください」
ウインカーを出す際に迷ったら、その地点が交差点かどうかを判断することが必要です。そのポイントには「停止線」の有無が挙げられます。
停止線や一時停止の標識がある場合は、その地点は「交差点」になり、大通り側の道路の進行方向に「左折」して進入することになるため、十字路や丁字路と同じようにウインカーを左に出します。
一方で、停止線がなく、大通り側の車線がその地点だけ点線になっている場合には、大通りへの「合流」であると判断でき、合図も右に出すのが正解です。
特に一般道では、バイパスなどの本線への合流や、ふたつの道路が同一方向に合流している地点など、対向車線との間が中央分離帯などで区切られている道路において、合流する側の道路を「付加車線」といいます。
大通りへの「合流」は、付加車線から本線への「車線変更」にあたるため、合図は右に出すことになります。
なお、合流のような形状の道路でも、車線を横切る場合や、手前の車線をまたいで対向車線へ進入しようとするときは、合図を右に出す必要があります。
ほかにも、道路によっては一方通行の標識が設置されていることがありますが、その場合は大通りに対する「左折」と判断できるため、周囲の看板や標識を確認して判断するといいでしょう。
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側道などから大通りへ合流する時は、ウインカーを左右どちらに出せばいいか迷ってしまうことがありますが、その行為が「左折」なのか「車線変更」なのかによって、どちらに合図するかが異なります。
停止線があれば交差点となるため左折として左に、点線であれば付加車線からの車線変更となるため右に合図を出します。
合図をどちらに出せばいいか迷ったら、道路の表示や周囲の標識を確認してみるといいでしょう。