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「危ないからダメ」では逆効果…大雨のとき「外の様子を見に行く人」を止めるためにかけるべき2つの言葉【2024夏のイチオシ】「好奇心」と「責任感」の2つのパターンがある
毎年のように同じような理由で事故が起きる
2019年10月、令和元年東日本台風(台風第19号)が発生しました。中部から関東・東北にかけて猛烈な風雨をもたらし、100人を超える死者・行方不明者が発生しました。
この台風では「川のようすを見に行ってくる」、「田んぼのようすを見に行ってくる」、「経営する施設のようすを見に行ってくる」と、宮城県、福島県、栃木県、神奈川県などで亡くなる人が出てしまいました。またこれ以前も、そして以降も、毎年のように同じような理由で亡くなる人が出続けています。
なぜ、大雨や台風の中、出歩いてしまうのでしょうか。亡くなる人を少しでも減らすためには、何をすればよいのでしょうか。今回は「川のようす」や「田畑のようす」を見に行く人々の心理を知ることで、このような危険な行動に対する危機管理を考えます。
「好奇心」と「責任感」の2パターン
「外、川、田んぼ、施設のようすを見に行く」理由には、大きく2つのパターンがあります。1つ目は「どのようなことが起こっているのか、どんな被害が発生しているのか純粋に知りたい」という「好奇心」パターン、2つ目は「自分の仕事として外出せざるを得ない」「必要があって行く」、「先祖からの土地や財産を守る」という「責任感」パターンです。
もちろん人の行動を変えるのはなかなか難しく、特に「責任感」パターンを減らすのは難しいのですが、まずはどうしてこのような行動をとってしまうのか、その心理を理解することから始めましょう。