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【毎日新聞】福山のスポーツ記録を次代に 150年分資料、12年かけ収集し出版/2022/10/28

【毎日新聞】

2022/10/28

広島県尾道市立大名誉教授の平松携(すがる)さん(78)=福山市松永町6=が「福山スポーツ百五十年の記録」を自費出版した。地域の運動会から福山市ゆかりの選手が出場したオリンピックの活躍まで、膨大な資料を12年かけて収集し、A4判1332ページにまとめた大著。100冊作り、市内の図書館などに寄贈した。【関東晋慈】

平松さんは県教委体育・指導主事を務めた後、大学でスポーツ社会学を教えた。2010年に定年退職し、「福山のスポーツ記録を次の世代に残したい」と市スポーツ協会や学校関係者らから資料を集め続けた。

1868(明治元)年から2019年までの間、福山市民が参加したスポーツ大会の順位などを収録。近代以降の市内のスポーツ記録を網羅した初の資料となる。

1章は、福山に関わりの深い総合体育大会やオリンピックなどの記録を集めて「1936年ベルリン五輪の陸上110メートル障害で村上正(神辺町出身)準決勝5位」「1968年メキシコ五輪サッカーで森孝慈(福山市出身)3位」、2章は陸上や水泳など44競技団体の大会記録で「全国高校駅伝に盈進が1964年まで14年連続出場し、64年の第15回大会で初優勝」など栄光の足跡をしるしている。

3章はスポーツ少年団についてまとめ、1974年から始まる西ドイツとの交流などに34ページを割いた。4章は市内78学区の体育会についての記録で、1889年に福山尋常中学で旗奪いなどをしたのが「運動会の初見」としている。

巻頭には、2004年に63歳でエベレスト(中国名・チョモランマ)登頂に成功し、下山途中に遭難死した福山市の医師、大田祥子(しょうこ)さんや、全国高校駅伝で優勝のフィニッシュテープを切る盈進のアンカー・石田選手らの写真12枚も掲載した。

平松さんは「スポーツ種目ごとの社会背景も読み取れる。本書が今後の福山のスポーツの発展に役立つことを期待している」と話した。


 

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