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【NHK横浜】藤沢市の小学校前 横断をライトで知らせる新装置を設置/2022年11月16日

【NHK横浜】

2022年11月16日

横断歩道を渡ろうとしているのに止まってくれない…。JAF(日本自動車連盟)の調査によると、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしたときに約6割の車が一時停止をしないそうです。事故を防ぐため、神奈川県藤沢市では新たな装置を導入しました。

ライトで知らせる「横断歩道渡ります!」

10月、藤沢市立高砂小学校の正門前にある横断歩道脇に、歩行者がいることを光って知らせる新たな装置が設けられました。
高さ4メートルのポールの先には「止まってくれてありがとう」と書かれた看板と、LEDライトが付いています。
腰の高さにあるボタンを押すと、オレンジ色のライトが30秒間点滅。道路を渡りたい歩行者がいることをドライバーに知らせます。
高砂小学校の朝の会議では装置の使い方を説明する動画が流されました。
教諭から「車が気づいてくれやすいという点はあるのですが、だからといってみなさんが走って飛び出しては大変危険です。ボタンを押したら左右の安全を自分の目で確認してから横断歩道を渡るようにしてください」と注意がありました。

授業を終えた小学生たちが、次々と装置のライトを光らせて横断歩道を渡り始めました。
装置の横には市の職員が立ち、ボタンを押すよう促しました。
小学生が装置を使う様子を見た通りがかりの人たちも、見たことのないボタンに関心を示していました。

運転する相手からもよく見えて安全になると思う。飛び出すと危ないので、気をつけて使いたい。

信号が付けられない場所にも

今回、装置が設置された小学校前の横断歩道には、以前から歩行者信号をつけて安全を確保してほしいという住民の声が寄せられていたそうです。
しかし車両の交通量など、信号機をつける設置基準を満たしていない場所だったこともあり、新たな装置をつけることになりました。

藤沢市道路維持課 張ヶ谷昌彦課長
装置を取り付けることで一時停止してくれる車を100パーセントに近づけたい。ライトが光るからといって車が必ず止まるわけではないので、児童には手を上げて安全を確認して渡ってもらいたい。

新装置の効果は!?

装置を開発している横浜市の企業によると、全国の道路に同社の装置が20か所あまりつけられているということです。

横浜市旭区の横断歩道

このうち、2017年12月に横浜市旭区の横断歩道脇に設置された装置について、開発した企業が、横断歩道に歩行者が立っているときに車が止まるかどうか調べました。
装置の設置1か月前の停車率は約15%でしたが、設置した1か月後には停車率が約30%に上昇。1年がたつと、停車率が60%にまで上がりました。
ボタンを押した場合は約8割の車が停車したということです。

一時停止しない車が6割

JAF(日本自動車連盟)が今年の8月に実施した調査によると、信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場面で車が一時停止する割合は39.8%。約6割の車が止まりません。
全国で最も高かった長野県では82.9%、最も低かった沖縄県では20.9%。
神奈川県は34.3%と全国平均を5パーセントあまり下回りました。
藤沢市では初めて設置した装置の効果を検証したうえで、来年度から他の横断歩道にも装置を設置するか検討したいということです。

  • 中村早紀

    鎌倉支局 通報員

    中村早紀

    2015年、湘南エリアのニュースや話題を担当する通報員になる。ケーブルテレビや雑誌なども合わせると鎌倉の取材歴は約17年。「カメラを手に取材に駆け回っています。気軽に声をかけてください」


     

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