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【TSS】鞆の浦の「ひな祭り」 壮麗・江戸時代の大型七段飾りも 商家など60カ所で展示 福山市/2023.

【TSS】

2023.2.21

「メビウスのとことん!ふるさと応援隊」
今回は広島県福山市鞆の浦で開催されている伝統のひな祭り会場に駆け付けました。
ひな祭りにかける、まちの人の思いに迫ります。

(メビウス・マミ)「鞆の浦にやって来ました!久しぶり!」
(メビウス・ノリエ)「私は初めて歩くんですよ」
(マミ)「広島人として信じられん」
(ノリエ)「信じられんね」

今回の舞台は、江戸時代に潮待ちの港として栄えた町 福山市 鞆の浦。
昔ながらの風情ある街並みが大切に残されるこの町で彼女たちが訪れたのが・・・

(マミ)「すごい建物!あれ何て言うんかいね?」
(ノリエ)「えっとね…」
(マミ)「杉玉!酒屋さんだったんかな。歴史のある建物じゃね」

江戸時代、鞆の名産である保命酒の蔵元だったここ太田家住宅。
1991年に国の重要文化財に指定され鞆の浦を代表する貴重な歴史的建造物です。

《2月14日収録》
(メビウス)「こんにちは!おじゃまします。すごい!お雛様が」

(鞆・町並ひな祭実行委員長 岡本 純夫さん)
「古いものから新しいものまで色々とあります」
(メビウス)「こちらは何を?」
(岡本さん)「今度2月16日から町並ひな祭がありますのでそれに合わせて展示している」

古い商家や商店などが軒を連ねる鞆の浦で春を告げる一大イベントとして毎年開催される鞆・町並ひな祭。この日はイベント開始の二日前という事で展示作業を終えたばかりのお雛様を一足先に拝見させていただきました。

(メビウス)「おじゃまします!おーこれは木でできた?」
(岡本さん)「そうです。組木のお人形さん」
(メビウス)「珍しい!」
(岡本さん)「バラすと大変な事になるのでラッピングしてあるんです」
(メビウス)「一つ一つ組み合わせてあるんですね。初めて見た。こんなお雛様があるんだ。あー可愛いうさぎちゃん!」
(岡本さん)「今年うさぎ年なのでうさぎのお雛様」
(メビウス)「可愛い!」
(岡本さん)「元々コレクターの方のもので色々な種類が」
(マミ)「だいたい何セットぐらいある?」
(岡本さん)「数えてください。数えた事無いから」
(マミ)「数えられないくらい?」
(岡本さん)「数えられないですね」

その数は未知数!太田家住宅で展示されるたくさんのお雛様。酒造業で栄えた商家の繁栄ぶりが伺えるこの広い屋敷に江戸時代から現代までの人形を所狭しと展示。その準備はとても大変なようで

(岡本さん)「町並ひな祭に合わせて1カ月ぐらい前から順番に一つずつ出しながら日にちを決めてみんなで集まって」
(メビウス)「地元の方々と一緒に?」
(岡本さん)「そうですね」

地域で大切に受け継がれてきた貴重なお雛様を一体一体丁寧に展示。中でもひと際目をひいた人形がこちら。江戸末期から大正にかけて庶民の間で流行した裃雛です。
女の子が生まれたお祝いに娘がいい人とご縁がありますようにという願いを込めて親せきなどから贈られたそうです。

(岡本さん)「顔が全部違うので」
(メビウス)「違いますね。それぞれ個性があって」
(岡本さん)「似た顔があるんじゃないですか?」
(マミ)「ちょっと似てない私に?」
(ノリエ)「似とる!」
(マミ)「あ!ノリエじゃない?」
(ノリエ)「こんな感じかもしれん」
(マミ)「ノリエの寝起きの時にそっくり。こういう見方も楽しいですね」

重要文化財という歴史的な建物の中で個性あふれる貴重なお雛様を観賞できる太田家住宅。
鞆・町並ひな祭では他にも町内の商家や商店など60か所でその展示を楽しむ事ができます。

(メビウス)「おじゃまします。こちらは雑貨屋さん?」

(つくろい空間 吉川兼子さん)「そうですね。帆布の製品を扱っています」

(メビウス)「こちらにも雛人形がある?」
(吉川さん)「奥の部屋に飾っていますのでどうぞ」
(メビウス)「ほんとだ!また違うね。色白な雛人形ですね」
(吉川さん)「時代時代で流行りがありますね」
(メビウス)「ご自宅で保管されていたものですか?」
(吉川さん)「これはご近所の方が是非見てもらってくださいという事でお預かりしています」
(メビウス)「私たちも自分たちの雛人形を出すことがなくなったのでこういう形でまた見てもらえるっていいな」

他にも、店主の実家の蔵の中で大切に保管されていた江戸時代の貴重なお雛様も展示。
地域が一体となり盛り上げるこのイベントに毎年参加する店主の思いとは?

(吉川さん)「できるだけ子供さん、若い世代に親しんでいただきたいですね。こういうものとかけ離れた生活にだんだんなってきつつあるので、日本文化の一つですので。しかも庶民が伝えてきた文化。その時代時代を反映したお人形があるのでその辺も見ていただければいいと思いますね」

地域の歴史を今に伝える鞆・町並ひな祭。

最後に向かったのはイベント実行委員会の事務局 鞆の浦歴史民俗資料館です。
イベント開始を2日後に控え館内で行われていたのは?

(鞆の浦歴史民俗資料館 館長 通堂博彰さん)「16日に向けて今準備の真っ最中なので」
(メビウス)「地元の皆様も集まられて」
(通堂さん)「はい」

地元の女性陣を助っ人に展示物の配置作業が行われていました。資料館に保管される雛飾りはもちろんどれも貴重な品ばかり!一点一点慎重に展示していきます。

(通堂さん)「メインの一つの御殿飾りです」
(メビウス)「すごい立派!」
(通堂さん)「京都御所の紫宸殿をモデルにしたと言われている。これを組み立てるのも大変なんです。二日ほどかかります」
(ノリエ)「バラバラなんですか?」
(通堂さん)「バラバラなんです。もう一つメインがありますので」
(メビウス)「こんにちは!おじゃまします」
(通堂さん)「これが1セットの」
(メビウス)「え!?これ??すごい!」
(通堂さん)「江戸時代後半の大型七段飾り」
(メビウス)「七段は見たことあるんですけどこの幅は見たことない」
(通堂さん)「この特徴はお道具類ですね。140点あります。道具類の一つ一つが非常に緻密に作られているんです。これだけ一点物を作るのは非常に珍しいと思います」

豪商の家に実際に飾られていたという大型七段飾り。
港町として繁栄した鞆の浦の歴史が垣間見られる貴重なお雛様です。

(マミ)「組み立てるのも大変ですし並べる順番も」
(通堂さん)「あ、写真を見ながら」
(メビウス)「なるほど。照らし合わせながら」
(通堂さん)「これはこうだったね、ここはああだったねってやっています。一昨年前は資料館ではお雛様を飾ったんですけど、町並ひな祭は中止したんです。去年はなんとか頑張りましょうって頑張ったんですけどイベントは全て中止にして、今年は少し街中も落ち着いてきて観光客も少しずつ戻ってくるような感覚を得ています。是非鞆の町をゆっくり散策しながらお雛様を愛でていただきたいなと思っています。お雛様も皆さまをお待ちしていますので是非鞆の浦にお越しいただければ嬉しいなと思います」

(メビウス)   ♪まっとって

(吉川さん)「ここ何年かは雛祭りもちょっと寂れたというかコロナで仕方なかったんですけどこうして賑やかしていただいてちょっと元気が出ました。みんなが元気になれる春になればいいなと思いますね」

(岡本さん)「町自体が色んな宝物がある町なので。その一つが、こういう歴史を知る事のできるお雛様。街並みも大事な財産なのでそこも含めて見てもらえれば嬉しいなと思います」
(メビウス)「今日は本当にありがとうございました!また来るけん待っとって!」

「鞆・町並ひな祭」 3月26日(日)まで開催  会場 福山市鞆町内


 

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