電力でプロペラを回して垂直離着陸する乗り物、「空飛ぶクルマ」が岡山県内では初めてとなる有人飛行を行いました。

客や荷物を運ぶ事業の実現に向けた大きな一歩です。

(大森保彦記者)「今、人を乗せた空飛ぶクルマが離陸しました」

笠岡市の飛行場で行われた「空飛ぶクルマ」の試験飛行です。プログラムされたコースを人を乗せて自動で飛ぶ、岡山県では初めての有人飛行です。

(大森保彦記者)「きょう、有人飛行を行った『空飛ぶクルマ』です。機内には、タブレットが2つ並んでいるシンプルな作りになっています」

試験飛行を行ったのは倉敷市の経営者などによる研究会「MASC(マスク)」で、瀬戸内エリアで、ドローンや空飛ぶクルマを使った流通や観光に取り組んでいます。きょうは、マスクのメンバー2人が乗り込んで、30メートルの高さまで上昇した後、空港の敷地の上を約1キロメートル、4分半ほど飛行しました。

(MASC 桐野宏司理事長)「フライトをするときに少し振動がありましたけど、上に上がりましたら快適な走行で満足しております。有人離島の数万人のみなさんがたの利便性を考えながら、観光事業だとか空飛ぶタクシーだとかそういうふうなことを目標にして、これからも活動を続けていきたい」

人や荷物を運ぶ実用化に向け大きな一歩となった今回の有人飛行で、「空飛ぶクルマ」への期待はさらに高まったようです。