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【ascii】Microsoft Edgeに搭載、新AI検索エンジン「Bing」の使い方/2023年03月03日

【ascii】

2023年03月03日

注目のChatGPTを検索サービス「Bing」に採用

マイクロソフトの検索サービス「Bing」に、新しくAIのチャット検索機能が搭載された。今注目を集めているOpenAIの「ChatGPT」はGPT 3.5を利用しているが、「Bing」のAIチャットはさらに強力なGPT 4という言語モデルを採用しているのが特徴だ。

「順番待ちリストに参加」をクリックする

AIチャットは、今までの検索概念を一変させるような体験ができる。あたかも何でも知っている人に会話で質問しているように検索できるのだ。AIチャットを使いたいなら、まずは「Bing」(https://www.bing.com/)のウェブページを開き、「チャット」をクリック。最初は、申し込みページが開くので、「順番待ちリストに参加」をクリックする。待ち時間を短くしたいなら、画面の指示にしたがって端末をマイクロソフト一色に染める必要がある。

画面の指示に従って、「MicrosoftDefaults.exe」やスマホアプリをダウンロードする

「MicrosoftDefaults.exe」を実行すると、ブラウザの設定を変更する。Edgeを既定のブラウザにして、「Bing」を既定の検索プロバイダーにして、MSNをホームページに設定。さらには、タスクバーに「Bing.com」をピン留めし、マイクロソフトがお勧めするサイトをお気に入りに登録。最後に、デスクトップにEdgeのショートカットを作成する。

「MicrosoftDefaults.exe」を実行すると各種設定がまとめて変更される

ちなみにEdge以外のブラウザで、「Bing」のAIチャットを利用しようとしても、「Microsoft Edgeで開く」しかクリックできない。マイクロソフトのなりふり構わないプッシュに、気圧されてしまいそうだ。

次に、「Bing」のモバイルアプリをスマホにインストールすること。インストール後に、同じマイクロソフトアカウントでログインすれば、優先的に使えるようになる。もちろん、一度、AIチャットを使えるようになれば、元の設定に戻してもOK。

下部のフォームに質問を入力してみよう

AIチャットを利用できるようになったら、「何でも聞いてください」フォームに質問文を入力する。例えば、「柴犬を飼っているのですが、時々大きな声で吠えます。なるべく吠えさせたくないのですが、どうすればよいでしょうか」と入力してみた。しばらく検索した後、数秒後に、回答が表示される。

質問に対して、適切な答えを箇条書きしてくれた

具体的な対策を、という追加質問にもわかりやすく回答してくれた

これだけでもすごいのだが、安心感を与える、人に慣れさせる、といった指示ではどうしていいのかわからない。そこで回答の下に「具体的な対策方法を教えてください」とリンクがあったのでクリックしてみると、要求吠えに応じないとか無駄吠え防止グッズの利用などの対策を教えてくれた。

「新しいトピック」をクリックして別セッションを開始する

「Bing」のAIチャットは現時点(2月25日)では、利用制限があるので注意しよう。1回の質問と回答をターンと数えるのだが、1セッションでは6ターンまでとなっている。さらに質問がある場合は、別セッションで聞くことになる。また、1日あたり利用できる最大ターンは60ターンまでとなっている。このターン数は近いうちに100ターンまで増える予定だ。

AIチャットは、もっと突っ込んだ会話ができるのが特徴だ。例えば、「ITライターで稼ぐにはどうすればいい?」と聞くと、実績を作る、プロフィールを用意する、単価の低い案件を避けるといった、納得の内容を提示してくれた。

稼ぐ方法を聞いてもきちんと回答してくれたうえ、逆質問をされた

その上で、「ITライターになりたい理由は何ですか?」と逆に質問してきた。選択肢が3つ提示されていたので、「在宅でできる仕事がしたいから」をクリック。すると、「なるほど。在宅でできる仕事は魅力的ですね。ITライターになるには、どのようなスキルや知識が必要だと思いますか?」と逆質問。回答から「文章を書くスキルやSEOの知識が必要だと思う」を選ぶと、一般的な学習方法が提示されるが、何か誘導されている感じがする。

1セッションのやりとりは6ターンまで

そこで、会話の流れを打ち切って、「ITライターで月に100万円以上稼ぐ方法を教えてください」と聞いてみると、文字単価を上げる、ライティングスピードを上げる、クライアントとの信頼を築くなどの回答。

ライティングスピードを上げる方法を聞き、ツールを活用すればいいというので、お勧めを聞いてみると、類語ツールや校正ツールを提案してくれた。実際、筆者も利用しているツールだ。製品名を聞こうと思ったら、ここで6ターンが終了。「That’s the most I can say about that. Click “New topic” and we can keep chatting!」と、新たにトピックを作るように表示されてしまった。

「Bing」のAIチャットは、まだ登場したばかりで、検索結果が不正確なこともある。決して、万能なわけではなく、従来の検索エンジンと同様、依然として回答の真偽を自分で見極める必要があることは忘れないように。それでも、従来のように、多数の検索結果を開いて探し回るのと比べるとはるかに短時間で概要をつかめるのは革新的だ。

何か調べたいことがあるものの、従来の検索サイトでは答えが得られなかったなら、「Bing」のAIチャットに尋ねてみてはいかがだろうか。


 

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