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【and-engineer.com】ChatGPT Plus(有料版)とは?無料版との違いやGPT-4の機能も解説!/2023.04.04

【and-engineer.com】

2023.04.04

アンドエンジニア編集部
2023.04.04
この記事でわかること
ChatGPT Plusは次世代大規模言語モデルGPT-4を先行利用できる
ChatGPT PlusはChatGPTと比べて、可用性・高速性・機能性の面で優れている
ChatGPT Plusはサーバー混雑時でも優先的にChatGPTを利用できる

ChatGPT Plusとは

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ChatGPT Plus(チャットジーピーティー・プラス )は、米国OpenAI社が2022年11月30日に公開したチャットボットChatGPTをベースに、さらに快適かつ先行的に新しい体験ができる有料プランとして登場しました。

ChatGPT PlusはこれまでChatGPTに搭載されていた「GPT-3.5」に加え、3月14日に次世代大規模言語モデルとして公開された「GPT-4」も先行利用できる点が特徴です。

ChatGPTは2023年1月末時点で、1億人に近いユーザーが登録し、サーバー負荷が高くなったことから、レスポンス面で問題が生じています。今回はGPT-4を優先的に利用できる有料プランであるChatGPT Plusの登場により、何が改善されたのか、機能面の違いや利用方法などについて紹介していきます。

【参考】:Introducing ChatGPT Plus | OpenAI

ChatGPTとは?今話題のAIチャットボットの概要や仕組みを解説!

ChatGPT Plusの通常版との違い

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無料サービスとして提供されているChatGPTと、今回新たに有料サービスとして登場したChatGPTとの大きな違いはどこにあるのか確認しておきましょう。

【参考】:GPT-4 | OpenAI

有料プランとして提供

ChatGPTは無料ブランとして提供されていますが、ChatGPT Plusは月額20ドル(約2,600円)の有料プランになっています。

新たな技術を先行利用できる

ChatGPTではAIチャットボットであるGPT-3.5が利用できますが、ChatGPT Plusでは強化されたGPT-3.5に加えて、新たな技術であるGPT-4の先行利用が可能となっています。

サーバーが混雑していても優先的に利用できる

ChatGPTでは利用者の急増により、アクセス制限がかかって利用できないケースがありましたが、ChatGPT Plusでは優先的なアクセスが提供され、アクセスが集中する時間でもスムーズに利用ができるようになっています。

サポートが充実している

ChatGPT Plusの加入者は優先的なサポートを受けられ、問題や懸念事項に対する迅速かつ適切な対応を期待できます。

GPT-3.5とGPT-4の違い

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ChatGPT Plusで先行利用可能となっているGPT-4はGPT3.5と比べて何が違うのでしょうか?ここからは、GPT-4で強化された機能について見ていきましょう。

【参考】:GPT-4 | OpenAI

回答の正確性向上

司法試験の模擬問題をそれぞれ解かせたところ、GPT-3.5ではテスト受験者の下位10%程度のスコアでしたが、GPT-4では上位10%のスコアを出し、回答の精度が飛躍的に高まったとされています。

これまでGPT-3.5では、質問に対して的はずれな回答をしたり、誤った回答を行ったりするケースが報告されていましたが、GPT-4ではより回答の正確性が高まっています。

フィードバックの反映

GPT-3.5でも利用者からのフィードバックを採り入れ、回答内容の修正は行えましたが、GPT-4ではそれがさらに改善されており、利用者が得たい情報がより正確で、かつ短時間で得られるようになりました。

回答の安全性向上

GPT-3.5では弱点として倫理面の弱さがあるとされ、人を傷つけたり、犯罪に利用されたりするリスクが指摘されていましたが、GPT-4ではアルゴリズムの改良によって、ルールベースの判別機能が強化され、回答の安全性が高まっています。

例えば、危険な化学物質の合成方法や爆弾製造方法などに関するリクエストを拒否する機能などが強化されています。

入力の自由度改善

GPT-3.5では入力はテキストに限られていましたが、GPT-4からは「画像」での入力が可能となりました。例えば、手書きのWebデザインを写真で画像データにし、GPT-4に読み込ませると、HTMLコードに変換して出力することができます。

また、関連する画像データを読み込ませ、「その画像のどこが面白いのか説明して」といった質問に的確に答えることが可能になっています。ただし、この画像判断機能はプレビュー版としてまだ一般に公開されていませんので、まだ私たちが利用することはできません。

GPT-4に残された課題

GPT-4はGPT-3.5のGPT3.5と比較して、前述の通り機能面での改善が見られる一方、GPT-3.5が抱えていた課題をそのまま引き継いでいる点が2つあります。

■ 最新のデータに更新されていない

GPT-3.5では、学習済みのデータが2021年9月までのため、例えば2022年以降に起きた出来事や新しい情報に関する質問に答えられないという問題がありました。この点は現時点ではまだGPT-4でも改善されていません。

■ 幻覚に近い文章を生成する

回答の不正確性はGPR-3.5の課題として指摘されていました。GPT-4では、40%改善されたとしていますが、一見正しそうに見えて、検証をしてみると正しくない情報、すなわち幻覚(hallucination)のような文章を生成してしまう傾向は依然として残されています。

ChatGPT Plusの利用方法

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ChaGPT Plusを日本でいち早く利用するためには、Waitlistへの登録が必要とされていましたが、2月11日から、ChatGPTの画面の「Upgrade plan」から有料プランへのアップグレードが可能になりました。ここでは、ChaGPT Plusの利用方法について解説します。

【参考】:GPT-4 API waitlist  | OpenAI]

ChatGPTの使い方とは?実際に使用するまでの流れを解説!

ChatGPT Plusの支払い方法

ChatGPT Plusの支払い方法は、クレジットカードのみです。執筆時点(2023年3月)でのサブスクリプション価格は月額20$です。ここではChatGPT Plusの登録方法、利用料金の支払い方法、解約方法について解説します。

ChatGPT Plusの登録方法

ChatGPT Plusへの登録を行うには、最初にChatGPTにログインし、表示された左側のメニューから「Upgrade to Plus」をクリックします。

続いて、「Upgrade plan」を選択すると、支払方法の画面が表示されますので、カード情報・カード所有者名・請求書の住所などのクレジットカード情報を入力し、「申し込む」をクリックします。確認画面では「Continue」をクリックすると、「ChatGPT Plus」の画面に遷移します。

まだChatGPTのアカウントを持っていない方は、一旦、ChatGPTに登録してからChatGPT Plusにアップグレードしてください。

【参考】:ChatGPT | OpenAII

ChatGPT Plusの解約方法

ChatGPT Plusを試した後に、解約をする場合の手順について紹介します。以下の手順に従って解約できます。

1. ChatGPT Plusのサブスクリプションを管理しているサイトにログインします。サブスクリプションの管理画面は、ChatGPT Pluの左メニューにある「My account」→「Manage my subscription」を選択してアクセスできます。 2.アカウント設定ページに移動してサブスクリプションの管理オプションを見つけ、サブスクリプションのキャンセルを行います。 3.サブスクリプションのキャンセル理由を選択し、必要な情報を入力します。

続いてキャンセルボタンをクリックすると、サブスクリプションはキャンセルされます。

なお、サブスクリプションのキャンセルを行っても、次の契約更新日まではChatGPT Plusのサービスが利用可能です。

GPT-4の活用例

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ChatGPT Plusで先行利用できるGPT-4は、様々な分野での活用が期待されており、既に一部では既存サービスとの連携が始まっています。ここでは、GPT-4の活用例について見ていきましょう。

新しいBingサービス

米Microsoftは社2023年3月14日(現地時間)に、米OpenAIの「GPT-4」発表を受けて、Microsoftが2月から提供してきたチャットbotサービスの「新しいBing」は検索用にカスタマイズされたGPT-4がエンジンであることを公式ブログで公表しました。

現在は無料で提供されているBingサービスですが、関連APIなどが5月から大幅に値上げされる見込みです。

【参考】:Confirmed: the new Bing runs on OpenAI’s GPT-4 | Bing Search Blog 【参考】:Attention! Bing Search API pricing skyrockets by up to 1000% – gHacks Tech News

Microsoft 365 Copilot

米Microsoft社は2023年3月16日(現地時間)に、「Microsoft 365」の新機能として「Microsoft 365 Copilot」を発表しました。Microsoft 365 Copilotを利用することで、チャットで指示を出すだけで「Word」や「Excel」の作業をサポートしてくれます。

CopilotはGPT-4と各アプリを仲介する「Microsoft Graph」によって構成されており、Microsoft Officeのアプリに対して、言葉によって作業指示を出せる点が最大の特徴です。このCopilotの登場により、日本のDX化が一気に加速する可能性も期待できます。

【参考】:Microsoft 365 Copilot を発表 – 仕事の副操縦士 – News Center Japan

ChatGPT PlusによってAI活用がさらに進む

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ここまで、ChatGPT Plusの概要・従来のChatGPTとの違い、ChatGPT Plusから新たに先行利用可能となるGPT-4とGPT3.5との機能面の違い、利用方法・活用法などについて解説しました。ChatGPT Plusは、これまでよりも快適かつ先行的に新しい体験ができる有料ブランで、従来のGPT-3.5に加えて、進化版のGPT-4の先行利用が可能な有料サービスです。

GPT-4は単独でも優れた機能を発揮しますが、他のアプリと連携することで、様々なサービスに適用することが可能です。IT分野以外でも、これまでの仕事の常識を覆すポテンシャルを持ったGPT-4を先行利用できるChatGPT Plusを試してみることをおすすめします。


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