【gendai.media】
2023.06.24
40年続いた長寿番組『タモリ倶楽部』(テレ朝系)が今年3月末に最終回を迎え、その動向が注視されているタモリ。
5月末に行われた、優秀な番組や団体、個人に贈られる「第60回ギャラクシー賞」贈賞式では「過大評価に苦しんでおります」と謙遜するも、「今までずっと非難されてきた。ようやくここで褒められ始めて気持ち悪く思っています」とタモリらしい笑いを誘っていた様子も多く報じられた。
現在77歳という年齢もあり去就が注目されるタモリだが、そのひょうひょうとしていて楽しげ、でもすべてをさらけださないキャラクターに私たちはずっと惹きつけられてきた。なぜタモリに強い親近感や好感をいだくのか―その不思議な魅力にフォーカスした記事を再編集し、改めてその秘密と謎に迫ります。
その身近な人物像に迫った、前編『タモリの生き方に今の日本人が共感する「これだけの理由」』より続く。
いい意味で適当
今や余生を過ごす年代となったお笑いの「ビッグ3」。タモリが自分の趣味ややりたい仕事だけを厳選し、人生を楽しんでいる一方、たけしやさんまは今も「お笑い」にこだわり戦い続けている。だが最近は「ちょっと世間からズレてきた」と感じさせることもある。
昨年末、コカイン疑惑により俳優の成宮寛貴が芸能界を引退したことについて、たけしは「やめなくたっていいんじゃないの。相手が『FRIDAY』なんだから、俺みたいにずうずうしく、いきゃあいいんだよ。じゃんじゃん嫌がらせの電話とか。俺が言えた柄じゃないけど」と自虐的にコメント。
続けて「それだけ気にかけられることは、売れてるってことだと思わないと」と持論を述べたが、ネット上では「売れていることと薬物疑惑は関係ない」との意見も挙がった。
もう一人の「ビッグ3」であるさんまは、いい意味でも悪い意味でも「お笑いモンスター」として突き進んでいる。今でも「自分が一番面白い存在である」ことを示そうと、若手芸人に混じって番組ではしゃぎまわっている。
こちらもネットでは「老害」「痛々しい」といった声が挙がることもある。二人とも少なからず好感度を落としているのである。