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【lifehacker】幸せ、成功、起業。Apple創業者スティーブ・ジョブズからの5つのメッセージ/2023.07.25

【lifehacker】

2023.07.25

12年経った今でも、スティーブ・ジョブズにアドバイスを求める人がたくさんいます。これはもっともです。

Appleの共同創業者だったスティーブ・ジョブズの創造性や革新性、起業家精神、リーダーシップに関する視点は、今日でも変わらず示唆に富んでいます(代表的な例として、ジョブズは「最も優れた責任者は責任者に絶対になりたがらない」と言いましたが、科学的に言ってもジョブズは正しかったのです)。

今回は、ジョブズのアドバイスの中で私の心に残っているものを5つご紹介します。

知性について

ジョブズは、多くの時間を費やして知性の本質について考えました。賢い人を見極めることができなければ、賢い人に囲まれることは難しいからにほかなりません。

では、高い知性を示す最も優れた指標は何だと感じていたのでしょうか。ジョブズは次のように言っています

大部分は記憶力です。しかし、視野を拡大して見る能力も大いに関係しています。たとえば、ある街にいるとして、80階から街を見下ろして全体を見渡す力です。ほかの人たちが地点AからBまでの行き方を小さなくだらない地図を読みながら考えている一方、それを目の前に見ることができる。全体を見渡すことができる力です。全体を見渡せるからこそ、自分には自明と思えるような繋がりを作り出すことができます。

どんなに多くの情報を覚えていられたとしても、記憶は必ずしも意思決定に役立つとは限りません。(単純な決断を下すのに苦労する頭のいい人を私はたくさん知っています)。

ジョブズは、頭のいい人は繋がりを作り出すことに秀でていると感じていました。しかし、繋げることのできる様々な経験を積まなければ、繋がりを作り出すことはできません。ジョブズはこう言っています

賢くあるということのおかしな点のひとつは、誰もがこういう道に進ませようとするということです。高校に行き、大学に行く。…[しかし]ここで重要なのは、独自の方法で問題を解決したり特定のジレンマを克服したりするために活用できる経験を持っているということです。

必要なのは、異なる経験を積むということなのです。革新的な繋がりを作り出すには、つまりふたつの経験を結びつけるには、ほかの人と同じような経験の寄せ集めではいけません。そうでなければ、同じような繋がりを作り出してしまいます。

新しいことに挑戦する。新しいことを学ぶ。自分にとって楽でないことをする。こうしたことが、その経験こそ(そして、その経験を活用して繋げることができる何かこそ)自分だけのものであるということの確かな証なのです。

なぜなら、すでに知っていることをさらに学ぶのは簡単で、ほっとするものでさえあるからです。しかし、それでは他の人と同じ「経験の寄せ集め」で「1階から見た」繋がりを作り出すことになってしまいます。

リーダーシップと責任について

真に価値あることを、自分ひとりで実行する人は決していません。つまり、公式であれ非公式であれ、指導する立場にたつことが誰にでもあるということです。

そして、責任を担うこともあります。

ジョン・ロスマンの著書『アマゾンのように考える』にこんなエピソードがあります。

ファーストコンタクトでインパクトを与える。成功する人に共通する「売れる人間性」とは?

スティーブ・ジョブズは、社員がAppleで副社長に昇進した際、ある短い話をしました。ジョブズはその副社長にこう言いました。自分のオフィスのゴミ箱が空になっていなければ、当然用務人に説明を求めるだろう、と。用務員は、「あぁ、ドアの鍵が変えられていたのですが、鍵が手に入りませんでした」と合理的に答えるかもしれません。

用務員は鍵がなければ仕事ができません。用務員としては言い訳が許されます。

「用務員であれば、理由は重要だ」とジョブズは新副社長に話しました。「しかし、用務員とCEOの間のどこかの時点で、理由は重要なことではなくなる」

つまり、副社長になったら、失敗の言い訳はすべて捨てる必要がある副社長は、起こった間違いにどんなことでも責任を負うのであって、何を言うかは関係ない」

自分にコントロールできる唯一のものは何か。自分自身です。だからこそ、成功も失敗も、完全に自分のコントロールの範囲内かのように振る舞うのです。

成功すれば、それは自分がもたらしたこと。失敗すれば、その原因は自分にある。ジョブズが言うように、「理由は重要なことではなくなる」のです。

言い訳をしないこと。理由を並べ立てないこと。そして、決して誰かを責めないことです。

もちろん、自分自身を責める場合、そして次こそは思い通りに物事が進むようどんなことでもすると決意する場合は例外です。

忍耐について

才能とは、ある事柄を学んだりある技術を身につけたりするのが他のほとんどの人よりもはやいということだとしたら、私には間違いなく才能がありません。

しかし、ジョブズが言うように、それでも大丈夫です。

成功する起業家と成功しない起業家を分けるもののほぼ半分は、純粋な忍耐力だと私は確信しています。とても大変です。それに自分の人生の大部分を注ぎ込むのです。

本当に辛い瞬間があって…ほとんどの人があきらめてしまいます。そうした人たちを責めるつもりはありません。本当に大変なのです。

ジョブズはスタートアップの創業者の話をしているのですが、その前提は物事に広く当てはまります。多くの人にとって、成功の礎になるのは、毎日嫌でも場に臨むということなのです。

こう言うと単純すぎるように聞こえるかもしれません(忍耐は、価値のある目標を追求し達成するうえでひとつの要素にすぎません)が、科学的に言って、毎日その場に出ていくのは非常に重要なことです。

『Review of Educational Research』に掲載されたメタ分析によると、継続して授業に出席している大学生のほうが成績が良いということがわかりました。

研究者は次のように書いています。

SATなどの入学共通テストの点数や高校のGPA、学習習慣や学習能力など、学業成績の予測因子として知られている他のどの因子よりも、授業への出席率のほうが大学の成績(の予測に優れている)。

また、授業への出席率は、良心ややる気などの生徒の特性との関係が弱い…ため、授業への出席率によって大学の成績における独自分散の大部分が説明できる、ということも示している。

特に才能があるわけではない?特に賢いわけでもない?ある場に臨み、それを続けている限り、きっとうまくいきます。

営業の才能がなくても、営業スキルは学べます。人を率いる才能がなくても、ほとんどのリーダーシップ・スキル(フィードバックを与える、チームを構築する、期待値を設定する、他人に配慮する、意見を求める、有意義な優先事項に集中するなど)は学ぶことができます。

目標の達成において、ほとんどの場合、成功に才能は必要ありません。成功に必要なのは、身につけられるスキルと経験だけなのです。

その場に臨み続けている限り。

起業について

大成功する企業はもちろんのこと、自分の会社も立ち上げたくないという人もいるでしょう。それでもジョブズは、たとえ「単なる」副業であっても、誰もが起業の世界に足を踏み入れてみるべきだと考えていました。

なぜでしょうか。ジョブズはこう言っています

何かを(数年といった長い期間)所有し、自分の提案に責任を持って、すべての行動段階で提言を行い、失敗という瘡蓋を重ね、懸命に立ち上がって前に進むような機会を持たなければ、学べるはずのことのほんの一部しか学べないと思います。

ただやって来て提案するだけで、結果にも意味合いにも責任を持たなければ、価値としても成長するために学ぶ機会としても、本来得られるもののうちのほんのわずか[しか得られません]。

実際にやってみる経験がなければ、人が立体的な理解に至ることは決してないのです。

起業や副業を始め、自分で道を切り拓き、自分で決断し、自分で間違いを犯し、自分の成功に責任を持つ。そのうえで、そうした決断、間違い、成功から学ぶ。

そして、自分のスキル、個性、そして人生に、新たな一面を加えるのです。

お金について

裕福さは、知性を代弁するものではありません。成功を物語るものでも決してありません。

ジョブズはこう言っています

25歳のとき、私の純資産は1億ドルほどでした。そのとき、そのせいで自分の人生を台無しにはしないと心に決めました。使い切ることはできないし、財産が自分の知性を証明するものだとは考えていません。

私が好きなものにはお金がかかりません。

1億ドルの価値がある人が言うのは簡単ですが、それでもその通りです。お金にはいろいろな働きがあります(一番大切なことのひとつは選択肢を生み出すことです)が、ある時点をすぎると、人はお金ではそれ以上幸せを感じないということが研究でわかっています

ジョブズにとって、好きなことをして生計を立てるのが目標でした。「生計」をどう定義するかは自分次第ですが、経済的な成功のレベルに達したら、「仕事を愛する」部分も少しは取り込めるよう努力しましょう。


 

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