【kodansha】
2023.10.19
【スペシャル対談】ゆる言語学ラジオ✕川上徹也(前編)
『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』を上梓したコピーライターの川上徹也さんと、グラフィッククリエイターの春仲萌絵さん。言語学ブームを牽引する人気YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」の配信者である水野太貴(みずの・だいき)さん、堀元見(ほりもと・けん)さんと、「日本語のおもしろさ」について語っていただきました。
川上徹也さん(以下、川上さん):
今回の本を書くにあたっては、お二人のご著書『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』(バリューブックス・パブリッシング )も参考にさせていただいたので、お二人に会えてうれしいです。
お二人のご本は、言語学というマイナーな学問がテーマなのに、それを高いエンタメ性で読ませる画期的な一冊ですよね。
水野太貴さん(以下、水野さん):
ありがとうございます! 僕らも一足早く、『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』を読ませていただいて、内容の完成度の高さに感動しました。
あとこの本、巻末にある「参考文献」の量がすごいですね。参考文献ページの詰め込みっぷりに「マジかよ」と思いました。
堀元見さん(以下、堀元さん):
いや実際、ちゃんと章ごとに参考文献を分けてあってめちゃくちゃ偉い。凡百の大人向けビジネス書とかよりもよほどしっかりしてるよね。
水野さん:
やめなさいよ! そういう、余計な方面に敵をつくるような発言は!
堀元さん:
いやでも、僕は『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』(徳間書店)っていう、世のビジネス書を茶化した本を書いたことがあるんですけど、そういう芸風は、じつは川上さんの本がきっかけなんですよ。
川上さん:
え、そうなんですか!?
堀元さん:
はい。僕がまだ売れないブロガーだったころに、川上さんの『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)っていう本でブログ記事を書いたら、それが当時の僕にしてはめちゃくちゃウケたんです。