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【motor】幹線中継輸送サービス「SLOC」の実証実験を7社共同で実施。物流2024年問題解決に有効な手段であることを確認/2023/11/22

【motor】

2023/11/22

デンソー、アスクル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクス、安田運輸、大和ハウス工業は合同で、荷物を積載する荷台(コンテナ)部分を脱着できるスワップボディコンテナを用いた幹線中継輸送サービス「SLOC(Shuttle Line Of Communication)」の実証実験を2023年7月10日(月)から14日(金)まで、静岡県浜松市と埼玉県坂戸市を中継地点とし、関東・関西間にて実施したことを発表した。

実証実験の概要

実証実験におけるスワップボディコンテナ交換の様子

7社が共同で行なった、荷物を積載する荷台(コンテナ)部分を脱着できるスワップボディコンテナを用いた幹線中継輸送サービス(SLOC)に関する実証実験の結果、SLOCが物流業界における人手不足や長時間労働といった「2024年問題」の解決に有効な手段の一つであること、そしてCO2排出量を削減し環境負荷低減にも貢献することが確認された。

実運用では、ルートや荷量・荷物の種類など様々な条件が、天候や需給によって変動する。今後、SLOCの社会実装に向けて、手順やルールを標準化するなど安定運用が可能な仕組みへと進化され、混載・共同輸送にも適応するための検証が推進される。

実証結果

①人手不足、長時間労働について
・ SLOCを活用しない場合に比べ、ドライバー数を12名から7名に削減でき、人手不足解消に貢献。
・ 運行にかかる所要時間が、最大約30%削減(大阪府吹田市~神奈川県横浜市において、17時間から12時間17分に削減)、ドライバーの労働時間削減に貢献。

②環境負荷について
・ 運行にかかる所要時間が削減されることで、CO2排出量を855トンから461トンに削減(46%減)。

③運用について
・ 荷主企業5社と運送協力会社6社による1日6便の運行スケジュールをほぼ計画通り実施できることを確認。
・ 使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)を取り入れた、デンソー開発によるコンテナ管理システムを導入し、中継地点に複数台のコンテナが置かれた場合でも、ドライバーによるコンテナの脱着オペレーションがスムーズに行われたことを確認。
・ 複数荷主による貨物の混載について、荷主間の役割分担・責任区分を明確にし、輸送することができた。

実証実験の詳細/各社分担

目的:ドライバーの労働環境改善と輸送効率向上を目指し、スケジュール通りに運行できるか、ドライバーによるコンテナの脱着オペレーションがスムーズに行われるかなど、社会実装に向けた課題の抽出が行われた。

期間:2023年7月10日(月)から14日(金)

主な検証項目
・ 1日6便(関西発3便/日、関東発3便/日)を運行し、事前に合意したスケジュール通りに運行できるかの検証
・ 中継地点に複数台のコンテナが置かれた場合でも、ドライバーが間違えずに脱着できるオペレーションの確認と課題の検証
・ スマートフォンとQRコード*2を活用したコンテナ管理システムの利便性確認
・ 複数荷主の貨物を混載輸送した場合の役割分担や責任区分の確認と課題の検証

参加企業と役割
・ 荷主:アクスル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクス
・ 荷主および混載作業:安田運輸
・ 中継地点
(マルチテナント型物流施設「DPL坂戸Ⅱ」)提供:大和ハウス工業
・コーディネーター
(運行スケジュール立案など実証実験取りまとめ):デンソー

運送協力企業:
アートバンライン、遠州トラック、高伸物流、トランコム、フジトランスポート、優輪商事

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