【bestcarweb】
2023年11月26日
自動車ユーザーを苦しめるガソリン価格の高騰や、解禁された電動キックボード問題など、最近のクルマ界を見ていて「物申したいことが山ほどある!」と考える読者も多いのではないだろうか。
※本稿は2023年9月のものです
文/片岡英明、渡辺陽一郎、疋田智、諸星陽一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年10月26日号
■JAFも怒る! ガソリン税のTax on Tax。高騰するガソリン価格を何とかしろ!
円安の煽りを受け、ガソリン価格が一気に上昇し、一時は200円の大台を超えた。ガソリン価格は原油価格と為替市場の動向によって決まる。サウジアラビアが意地悪く減産を打ち出し、円安も長く続きそうだから、しばらく原油価格は下がらないだろう。
しかも日本のガソリン価格はガソリン税に消費税を課す「二重課税」だ。JAFが政府に声明を出したのは当然だよね。もう1つ不可解なのはガソリン価格が1Lあたり160円を超えると税金の半額が免除されるトリガー条項があるのに、これを政府が何度も見送り、絶対に発動しようとしないことだ。
25.1円上乗せの「当分の間税率」をいつまで続けるつもりなんだ。特別税率を廃止するトリガー条項は、東日本大震災の復興予算を名目に凍結された。財務省と自民党は都合のいい税源を失いたくないのだ。野党が政権を握っている時の条項だから自民党は反対しているという側面もある。
ドライバーは声高に二重課税に反対を唱えよう。いつまで騙し続けるんだ!!
(TEXT/片岡英明)