6月5日、福山市学校教育環境検討委員会を傍聴しました。
福山市では、平成27年に学校再編に本格的に取り組んで以来、少子化と施設の老朽化、そして主体的で対話的な学び、探求的な学習を実現するための学校教育環境整備に取り組んで来ました。
その結果、義務教育学校想青学園や日本では初の公立イエナプラン校、常石ともに学園、そして広瀬学園等の多様な学びが可能な学校が開校しました。
あれから10年が経過し、義務教育を取り巻く環境やコロナ禍など社会情勢の変化が進んだこともあり、学校再編にあらためて取り組むため、検討を重ねています。
また、文科省でも令和の新しい教育を実現するための学校施設や環境のあり方について、研究を進めています。
あらゆる行政の課題の中でも、学校再編(学校統廃合)は最も難しいテ―マです。 特に、小学校は明治時代に創立した学校が多く、150年以上の歴史を刻んでいる学校が多くあります。
時代に相応しい学校再編を進めることは、避けて通れないとはいえ、長い歴史は地域の歴史そのものです。
簡単に合意形成を図ることは、容易ではありませんが、次世代を生きる子供達のために、新しい教育を実現する学校をつくる意義を、先ずは共有することが重要とあらためて感じる議論でした。
新しい基本的な方針は、秋頃には示される予定であり、議会においてもしっかり議論をしていきたいと思います。