【中国新聞】
2022/12/30
広島県福山市は、市立福山高(赤坂町)の寄宿舎を整備している。来年3月に完成させ、来年度から生徒を受け入れる。今春の新入生から通学区域を県内全域に拡大したのに伴い、遠方からの入学希望に応える。強化を図る野球部の部員の利用も想定する。
寄宿舎は木造2階建て延べ約450平方メートル。学校からは歩いて10分程度。定員は32人で男子生徒を対象とする。ベッドなどを備える寄宿部屋8室のほか、食堂や浴室、管理人室を設ける。料金は初回の入舎料が1万5千円。光熱費など毎月3万1千円を払う。朝夕食の1日2回の食費は別途かかる。
建物は民間業者が建てて市にリースする方式を採る。2044年度までのリース代などの事業費は約2億6500万円。同高周辺に下宿している野球部員4人は来春から寄宿舎に入る予定。高田芳幸校長は「通うのが遠くてハードルが高いと思っていた生徒が志望するきっかけになれば」と話している。
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