【yomiuri】

2023/11/24

　広島県福山市内で撮影され、公開中の映画「 正欲せいよく 」の舞台あいさつが２３日、同市神辺町の福山エーガル８シネマズで行われた。出演した新垣結衣さんと磯村勇斗さんが登場し、ロケの思い出などを語った。

　朝井リョウさんの小説が原作で、性的指向や家庭環境、容姿が異なる人々の物語が徐々に交差する過程を丹念に描いた群像劇。２人のほか稲垣吾郎さんらが出演している。

　福山市は、新垣さんと磯村さん演じる同級生同士が育った物語の主要な舞台としての位置づけ。昨年１０月に３日間、市内のすし店や結婚式場、アイスクリーム店など６か所で撮影があり、２人のほか市民約８０人もエキストラで参加した。

　新垣さんは福山ロケを「撮影中は（自分の）地元という気持ちでリラックスできた。海鮮がおいしく、尾道ラーメンをお土産で買った」と語り、作中で使った備後弁については「微妙なニュアンスを出すのが難しかった」と振り返った。

　磯村さんは「現場はいい時間が流れていた」と語り、司会者にうながされ「ぼれえ（すごく）うれしいけえ」と再訪の喜びを備後弁で話し、拍手を浴びていた。