【yomiuri】
2024/03/29
四国遍路の札所で御朱印をもらう際の納経料が4月1日、100円~200円、値上げされる。光熱費の上昇などが影響し、改定は30年ぶり。
四国4県の札所でつくる「四国八十八ヶ所霊場会」によると、料金改定の議論は以前からあったが、見送りが続いていた。コロナ禍で減少した参拝者数は戻りつつあるが、光熱費の上昇など物価高騰のあおりで札所の維持管理が困難になっているため、改定を決めた。
4月からは、納経帳と掛け軸への授与はそれぞれ200円上がり、500円と700円に。白衣に御朱印をもらう場合は、100円上がって300円となる。
霊場会長を務める第六番札所・安楽寺(徳島県上板町)の畠田秀峰住職(73)は「四国霊場も大変厳しい状況に置かれていることを理解いただけたら」と話す。
近畿地方と岐阜県に点在する札所を巡礼する「西国三十三所」も1日から納経料を値上げする。「西国三十三所札所会」によると、一部の寺院を除き、納経帳を300円から500円に、白衣を200円から300円に引き上げる。